避難の子、9人がいじめに 「福島帰れ」暴言も

弁護団報告

 東京電力福島第1原発事故で、福島県からの避難者が国と東電に損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した集団訴訟で、弁護団は19日、原告61世帯を調査した結果、当時小中学生だった8世帯9人がいじめられた経験があると答えたことを明らかにした。うち2人は「福島へ帰れ」などと避難と直接関連した暴言を吐かれたという。

 2人は川崎市立中学校に通っていた男子生徒ら。川崎の生徒は2012年春に入学後、同級生から「福島県民はバカだ、奴隷だ」などと言われ、たたかれるなどの暴行を受けた。この2人とは別の2人は不登校になった。弁護団は、潜在的な被害者がさらにいる可能性を指摘している。

 また、保護者も車を傷つけられたり、「(福島に)いつ戻るのか」と言われたりした経験があると説明。「原発事故はまだ終わっていない。大人でもなぜ避難したのか理解してもらえていない。そうした現状を理解し、避難者に寄り添ってほしい」と求めた。

 弁護団は神奈川県弁護士会所属の弁護士らで構成。横浜市に自主避難した男子生徒(13)がいじめを受けた問題を受けて今回の調査を実施した。陳述書など原告の裁判資料からいじめの経験の有無や内容を確認した。

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