施設育ちの若者、「前向き生きる」

児童養護施設などで育った若者が体験を語ったシンポジウム=横浜市中区の横浜情報文化センター

 児童養護施設などで育った若者が生い立ちや仕事について語るシンポジウムが23日、横浜市中区の横浜情報文化センターで開かれた。困難な状況に直面しながらも、周囲の助けを借りて前向きに生きていくことの大切さを訴えた。

 施設の若者らの就労支援に取り組む企業「フェアスタート」(永岡鉄平代表)の主催。同社設立5周年に合わせ、社会で活躍している若者の姿を広く知ってもらおうと企画した。

 都内の施設出身の男性(23)は学費捻出のために新聞配達をしながら専門学校を卒業。今は保険会社で営業を担当している。「『施設出身でかわいそう』とよく言われるが、施設でさまざまな大人に支えられたからこそ今の自分がある」と強調した。

 県内の施設で過ごしていたころは内気だったという男性(24)は、ITエンジニアの仕事などを通じて人と関わることで「少しずつ自信が持てるようになった」と振り返った。

 親のネグレクト(育児放棄)などで高校3年生だった18歳の時に民間シェルターに身を寄せた経験がある女性(23)は生活保護受給を経て、システムエンジニアの仕事をしている。同じような境遇の子に向けて「好きなことを見つけてほしい。それが人生の支えになる」と呼び掛けた。

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