【発言全文】高江ヘリパッド建設反対 合同会見|カナロコ|神奈川新聞ニュース

【発言全文】高江ヘリパッド建設反対 合同会見

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2016/09/21 20:23 更新:2017/05/11 00:20


貴重な自然「守る」

グリーンピースジャパン事務局長 米田祐子さん
 グリーンピースジャパンは、高江における米軍ヘリパット建設計画に反対しています。高江は人口140人の小さな集落です。高江のある、やんばるの森は、ヤンバルクイナをはじめ、琉球特有の生物がたくさん住んでいます。

 生物多様性の保全上、大変貴重な地域であり、そこは絶対に守っていきたいというのが私たちの願いです。グリーンピースでは、高江の方々の声を大切にしたいという思いでこれまで何回か足を運んできました。


 その中で、お会いしたお1人、安次嶺現達さんのお話をご紹介したい。13年ほど前に高江の自然に魅せられ、ここで子どもを育てたいと移り住んできました。家を自分で作り、カフェやゲストハウスを経営し、自然に近いところで生活を営んでこられた。

 お子さんたちも山や川で遊び、家族と静かに生活してきた。ところが、この6月からお子さんを避難させることにした。ヘリパットが近く、(ヘリの)低空飛行があり、騒音がひどく子どもが寝られない。低周波もある。健康への影響も分からず不安の中で過ごしてきました。安次嶺さんはいま、1人暮らしをしています。

 安次嶺さんの話を聞いて感じるのは、自分たちの生活や自然を守っていこうという決意。そうした固い決意というのを、外部の団体も尊重し、寄り添う形で活動を進めていきたい。


 私はこれまで海外で17年ほど開発の仕事をしてきました。東南アジア、特にカンボジア北東部に深い思い入れがある。ラタナキリというところで、非常に自然が豊かなところ。近くに国立公園があり東南アジアの原始林の一つと言われ環境的に価値の高いと評価されている。住んでいるのは少数民族ですが、その声が中央政府になかなか届かないという状況がありました。

 そこへ経済開発という名の下に大きな企業が90年という長い期間のリースで広大な土地をプランテーションに変えていっている。国際的には事前の合意がなければ開発はやってはいけないことになっている。事前に情報を(住民に)提供し、それに基づき自由に意見を交わした上で、経済開発するという国際的なスタンダードがある。

 だが、それを全く無視したことが行われている。いきなり朝、ブルドーザーがやってきて、森を壊し始め、それで初めて、自分たちの地域がプランテーションになるということを知るということが起きている。そうした状況を見てきました。


 そして先月、帰国し、高江のことを知り、日本でも同じ状況があるのかと大変ショックを受けました。

 グリーンピースとしては高江の問題について、国際的な環境団体として一体何ができるかと考えてきました。高江の方の思いを日本全国に、そして、世界中へ広く知ってもらうことが私たちの役割だと思っています。

 9月21日は国連が定めた「国際平和デー」ですが、きょう私たちの団体で、高江や辺野古の思いを届けるということで、新しいサイトを立ち上げた。「命の楽園を守って」というタイトルのサイトです。こうした活動を通じて、グリーンピースの世界各支部と連携しながら呼びかけ、グローバルなネットワークを生かし、世界にこの状況を知ってもらいたいと思っています。

「暴力的排除で進める異常」

「FoE JAPAN」理事 満田夏花さん
 このたび若者による緊急行動が立ち上がったことは本当に素晴らしいこと。宣言の最後の段落にあるように「沖縄の問題ではない、私たちの問題である」という点に私は深く共感します。

 やんばるの森で起きていることは信じがたいことばかり。だがそのことが本土のメディアに取り上げられない。けさの琉球新報をご覧になられた方はおられますでしょうか。空撮でやんばるの森に、ぽっかりと広い75メートルの空き地になっている。森を切り裂くように道ができていた。

 やんばるの森は、世界でもまれに見る生物多様性の宝庫であり、保護価値の高い生態系がある。何より地域の人たちがその自然を愛し、守りたいという意思表示を示し続けている。9年以上にわたり座り込みを続けているということを私たちは重く受け止めるべきだ。

 やんばるの貴重な森は先日、北部訓練場を除く部分が国立公園に指定されました。また世界遺産登録も目指しています。国立公園に指定される中では、このやんばるの森の価値の高さは「まれに見るものだ」と専門家も表現しています。

 希少種だけでなく、亜熱帯の森、本来であればまとまりとして保全しなければいけない。だが、北部訓練場という人間が線引きした場所を除いた国立公園の指定となっている。しかも、その範囲は非常に狭い。沖縄の環境団体も異議を出しています。

 さらに私が指摘したいのは、国際的にみれば、日本は生物多様性条約に批准していて、2010年には愛知県で締約国会議も開かれている。その中で「愛知ターゲット」という目標が採択され、生物多様性、生物の絶滅を食い止めると書かれている。そうしたことと照らしても、現在このやんばるの貴重な生態系の価値について、一顧だにせず住民を暴力的に排除して進める政府のやり方は本当に異常です。


 お手元に、表組みになっている「高江ヘリパッド建設 機動隊や防衛局による暴力・脱法行為・不当逮捕などの例」という一覧をお配りいたしました。

 警察法には警察がやるべきことが書いてある。警察法第2条第2項には「警察の活動は、厳格に前項の責務の範囲に限られるべきものであつて、その責務の遂行に当つては、不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあつてはならない」と書いてある。
 だが、警察はいまや完全に、防衛局の下請けのようになっている。歩いているだけの人を排除したり、記者を包囲して行動させない、ということをやっているのです。

 私がたまたま高江で目撃したときは、警察車両が作業員を乗せて運んでいました。警察は本来、そうしたことをやっていいところなのか。警察法は明確に禁じていている...

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