安保法は「違憲」 県内初の集団提訴|カナロコ|神奈川新聞ニュース

安保法は「違憲」 県内初の集団提訴


平和の尊さかみしめ



 「平和は貴重なもの、という言い方自体が軽い。たくさんの戦死者の上に今がある」

 大和市の飯森昭男さん(89)は、戦争体験で刻まれた思いから、安全保障関連法を巡る違憲訴訟に参加した。

 小学校を卒業して工業学校に在籍中、軍隊に入るか軍需工場に就職するかを迫られた。剣道が強かった同期生は卒業まで約1年を残し、海軍飛行予科練習生に志願。同期で最初の志願者で、全生徒が集まる朝礼で「予科練の試験に合格しました」と誇らしげにあいさつしたことを覚えている。

 自身は民間の軍需工場に就職し、18歳で終戦を迎えた。結婚して間もなく、同期が終戦間際の1945年8月に戦死したと仲間から聞いた。人間魚雷と呼ばれた1人乗り潜水艦「回天」で出撃し、沖縄東方の海上で米軍の攻撃を受け、帰らぬ人となったという。

 「われわれは軍国教育を受けた世代。当時は戦争で命を落とすのは当たり前という感覚だった」。一方、戦前の官僚が戦後に政治家として復帰するなど、国を挙げて経済成長に進む中で「時間がたつと、余計にかわいそうに思えた」。

 50年ほど前に移り住んだ大和市内の自宅は、厚木基地の北西約4・5キロ。...

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