砂子の里資料館が9月に休館 管理、展示場所模索へ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

砂子の里資料館が9月に休館 管理、展示場所模索へ

来月休館となる川崎・砂子の里資料館

 川崎市川崎区砂子の旧東海道沿いで歴史と文化を発信してきた「川崎・砂子の里資料館」(斎藤文夫館長)が9月18日から休館する。貴重な浮世絵の展示を行い、根強いファンも多いが、斎藤館長が88歳と高齢になり、「そろそろ体力の限界」と決断した。今後、コレクションを寄託して管理、常設展示してくれる施設を探すなどしていくという。

 2001年に斎藤館長の自宅を改造して私立美術館として開館し、その後、公益社団法人に運営主体を変更。斎藤館長が集めた開港当時の横浜を題材とした横浜錦絵をはじめ、歌川広重、葛飾北斎らの浮世絵約4千点(総額約7億円)のコレクションから毎月テーマを決めて企画展示していた。

 施設も江戸の町屋のナマコ壁を再現するなど旧東海道川崎宿の歴史を伝え、街道歩きの人々に人気だった。年間約7千人の来場があったが入場は無料。年間1千万円を超す運営費は斎藤夫妻が寄付する形で賄ってきた。案内状の発送や展示の準備や片付けなども個人で行っており、「体力的にも厳しくなった」という。10月には家屋の建て替えを始める。

 コレクションを京浜地区で常設展示できるよう施設づくりをしてくれる企業を探しているといい、近くの東海道かわさき宿交流館での年2、3回の企画展や近隣自治体での展示なども行う予定。

 同館での最後の企画展「これぞ日本の宝・珠玉の浮世絵名品展」は9月1~17日(日曜休館)に開かれる。 

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