時代の正体〈366〉多様性抑圧に危機感 教科書パネル展問題

連投


 横山市議が6日深夜にツイッターへ書き込んだ7分後には、日本会議地方議連で副幹事長を務める斉藤達也市議もツイッターに「これは問題です!」と書き込み、産経新聞の記事の一部を引用した。

 横山市議は7日午後、フェイスブック(FB)にもツイッターの文面とほぼ同じ書き込みを掲載。その3分後には、同市議が事務局長を務める「日本会議神奈川 横浜支部」のFBページにも「横浜市が左翼勢力に便宜を図るなど言語道断」と記載され、横山市議の書き込みと産経新聞の記事が引用された。

 さらに、同市議が自身のFBへ書き込んだ5分後には、自民党横浜市議団による「よこはま自民党」のFBページアカウントから「自民党として地区センターの利用の範囲を逸脱しており改善を申し入れます」とするコメントが寄せられた。

 教科書展を問題視する記事を掲載した産経新聞社は、「育鵬社」の親会社「扶桑社」を含めた「フジサンケイ・グループ」の一角を占める関連会社。
 

違和


 こうした指摘に強い違和感を抱くのは、主催した市民らだ。同じ場所で3回目となる教科書パネル展。これまでもさまざまな主催者が多種多様な展示を行い、開かれた公的空間として活用されてきたという。

 「戸塚区民の会」の世話人の1人、大森雅子さんは危機感を募らせる。

 産経新聞の記事や市議の指摘について「いろんな方が、さまざまな意図や思いの中で多様な展示をしている。なぜ教科書を比較する展示だけが問題視され、攻められなければいけないのか」と言う。「もし育鵬社の教科書が素晴らしいというのであれば、その趣旨を披露すればいい。自民党の憲法改正草案も同じだ。展示内容をどう評価するのかは、訪れた人が判断すること。それが民主主義社会における『表現の自由』の意味だと思う」

 大森さんは訴える。「いま最も恐れるべきことは、自由な表現が萎縮によって隠れ、あるいは圧力によって隠され、大事なことが公にならないこと。それでは健全な民主主義は機能しない。一方的な差別や人権侵害といった表現は論外だが、多様な場所で多様な表現がなされるよう、その権利が保障されていることこそが、重要ではないか」

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