支援乏しい措置入院 退院後こそ手厚く|カナロコ|神奈川新聞ニュース

支援乏しい措置入院 退院後こそ手厚く

相模原殺傷事件 県立精神医療センター医師に聞く

 相模原の障害者施設殺傷事件で逮捕された植松聖容疑者(26)は今年2月、自傷や他害の恐れがあるとして相模原市が措置入院させていた。症状がなくなったとして市は12日後に入院措置を解除、その約5カ月後に事件は起きた。退院後のフォローは十分だったのか。医療観察法病棟にも勤務経験がある県立精神医療センター(横浜市港南区)の依存症専門医・小林桜児医師(45)に聞いた。

 相模原の事件は、非常に衝撃的だった。今回の事件に関して社会の一番の関心事は「動機」(あるいは容疑者の精神病理)と「再発防止策」であろう。

 今回、警察が強制採尿しているようだが、そこで大麻が陽性となれば、大麻乱用によって精神病状態に陥った「大麻精神病」が最も疑われ、陰性であれば「妄想性障害」か「統合失調症」、あるいは「反社会性パーソナリティ障害」が疑われることになる。いずれにせよ精神鑑定は行われるだろう。

 再発防止策については、診断名が「大麻精神病」であれ、「妄想性障害」であれ、措置入院をした患者の退院後の地域処遇にもっと人手とお金をかける、ということに尽きる。

 措置入院期間が短すぎたのではないかという指摘もあるが、ではどれだけ長く入院させていれば、将来の犯行のリスクが無くなるといえるのだろうか。誰もそのようなことを明確に判断できる人はいない。

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