教室に行こう 県立上鶴間高校|カナロコ|神奈川新聞ニュース

教室に行こう 県立上鶴間高校

スマホが勉強道具に

実験室前方のスクリーンに実験の手順を映し出して、タブレット端末を持つ生徒に説明する先生

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 1月14日の生物の授業。この時間は「光合成」の学習。光合成の反応を分子レベルで捉えることをねらいとして、グループに分かれて実験を行う。

 今回の実験のテーマは「なぜ植物の葉は緑色か」。生徒は、まずグループごとに検討し仮説を立てる。それを、無線でネットワークにつなぐWi-Fi接続されたタブレット端末で送信すると、瞬時に教室前方のスクリーンに表示される。表示された他のグループの仮説と自分たちのグループの仮説を比較し、修正を加えるグループもある。ICT(情報通信技術)機器を用いず、結果を発表し合う形式では、クラス全体で共有するまでに時間がかかってしまうが、タブレット端末を利用すれば、生徒は随時更新される情報を得て、自らの考えをどんどん深め広げることができる。生徒からも「他のグループがどんどんよくなるので気が抜けない!」との声がもれる。

 次に、この仮説を実際に「植物の光合成色素の分離実験」を通して検証していく。ここでもタブレットが活躍する。実験終了後、グループごとに、自分たちの立てた仮説が正しかったかどうか、何が分かったのか、考察をし、まとめていった。その中では、生徒たちから「授業の終わりに気付かないほど熱中した」「もっとやりたい」との声が上がった。

 今回は行わなかったが、タブレットのカメラ機能を記録に使うこともできる。ICT機器を使った授業の可能性が広がる。

 県立上鶴間高校は、本年度から3年間「ICT利活用授業研究推進校」の指定を県教育委員会から受け、学校中どこの教室からでもWi-Fiが使える環境が整うことになった。また、同じく本年度から、学校支援クラウドサービス(講義動画とテスト、テキストがセットになったICT教育サービス)の活用をスタートし、スマートフォンを用いて朝自習に取り組む姿も見られるようになった。生徒は「スマホが勉強道具に変わった」とうれしそうである。

 学校教育でのICT利活用は始まったばかりであるが、さまざまな形で教育を豊かにしていくことだろう。

(さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート)

♣神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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