学校で大「恥ずかしい」→全部個室にします|カナロコ|神奈川新聞ニュース

学校で大「恥ずかしい」→全部個室にします

大和、全市立小中学校で完全個室トイレ

 大和市教育委員会は本年度から、全28の市立小中学校で一部男子トイレの完全個室化に乗り出した。小便器のないトイレ環境にすることで、「学校で大便がしにくい」との子どもたちの事情に配慮した。市教委によると、全校を対象とした個室化は県内で例がない。

 小学校19校、中学校9校の1階トイレの1カ所で小便器をなくし、全て個室にする。小便器と個室が同じトイレに併存することで、「個室に入るとからかわれやすい」との子どもたちの心配を解消する狙いだ。

 大手住宅機器メーカーが約千人の小学生を対象にしたアンケートによると、男子の4割が学校で大便をしたくないと回答している。「恥ずかしい」「からかわれる」との理由が目立った。

 子どものトイレ事情は、市議会3月定例会でも取り上げられた。市教委は「学校で大便を我慢し、下校中に漏らした」との深刻な悩みも把握。障害者差別解消法が4月に施行され、性同一性障害の子どもにも配慮し、個室化を決めた。

 老朽化したトイレの改修事業に合わせて着手する。本年度は小学校4校、中学校1校が対象で、事業費は改修を含めた全体で約2億8千万円。2017年度も小中計5校で予定されている。

 一方、県内で個室化に失敗した例もある。茅ケ崎市教委は01年度、試行的に市立小学校1校で導入。ところが、立ったまま大便器に小用を足すことで床の汚れが目立ち、児童の多数が「大便のしづらさは変わらない」とアンケートに回答したため、13年度に小便器併存の従来の環境に戻した。

 全校への導入も検討されていたが、結局は断念。茅ケ崎市教委の担当者は「個室に長くとどまると大便をしていると連想され、うまくいかなかった。ハード面の整備だけでは難しい」と打ち明けた。

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR