ザツゼンさ、いい居心地 障害者作業所「カプカプ」|カナロコ|神奈川新聞ニュース

ザツゼンさ、いい居心地 障害者作業所「カプカプ」

雑然さが心地よい喫茶カプカプ=横浜市旭区上白根町

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 横浜西部・西ひかりが丘団地(横浜市旭区)の商店街に障害者、高齢者、子どもたち、地域住民が気軽に立ち寄りコーヒーや会話を楽しんでいる独特の空間がある。障害者地域作業所カプカプ(鈴木励滋所長)が運営する「喫茶カプカプ」だ。誰もが居心地の良さを感じるその秘密を紹介しようと、スタッフや利用者らによる解説本が発刊された。生きづらさから脱却し、共に生きる社会をつくっていくヒントが詰まっている。

 解説本「ザツゼンに生きる」(税込み1080円)は、B5判オールカラーの64ページ。副題は「障害福祉から世界を変える カプカプのつくりかた」。1998年にオープンした喫茶カプカプは、作業所の知的障害者らが手作りしたクッキーや無農薬有機栽培のコーヒーなどを味わえるほか、雑然とした雰囲気が大きな特徴だ。店内には、カプカプや他の施設で作った陶器や、用途のよく分からない小物などが所狭しと並ぶ。客も住人のような風情でくつろいでいる。

 この雑然さは「いろいろな違いをもったもの(者/物)が一緒にいる(居る/在る)」。そして「整然とした立派な人間像が自明にあるという人間観も揺さぶりたい」という作業所の思いからくるものだ。

 同書では「空間、カネ、仕事、雰囲気、関係、つながり、人をつくることで、世界をつくりなおす」とする鈴木所長の解説や、千葉県の宅老所「井戸端げんき」の伊藤英樹代表らを招いたトーク「生きづらさ、からはじまる未来」などを掲載。また、カプカプメンバー(利用者)が描いた絵や活動風景の写真、常連客の声など多彩な内容で喫茶カプカプの居心地の良さの理由を伝えている。

 鈴木所長は「差異が生きづらさとならないような社会、誰もが生きていてよい社会に向け、カプカプのような場所を増やしたい」と訴えている。

 入手方法など問い合わせは、カプカプひかりが丘電話045(953)6666。

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