木を縫うアート20点 横須賀の作家が個展

27日まで横浜

木目を生かして縫い目をつけた作品と柵瀬茉莉子さん =ギャルリーパリ

 手縫いで木の皮などに糸で縫い目をつけた美術作品を発表している横須賀市在住の柵瀬(さくらい)茉莉子さん(28)の個展「記憶を辿(たど)る」が、横浜市中区の画廊ギャルリーパリで開催中だ。新作など約20点が並ぶ。27日まで。入場無料。

 2007年から継続的に制作してきた「木を縫うseries」は、樹皮や木片に小さな穴を開け、その穴を金糸で縫ったもの。年輪に沿うような縫い目は、木が経てきた時間と作家が向き合った時間を一緒にとどめている。柵瀬さんは「木が私の手元に来るまでの旅路にも思いをはせた」と話す。

 以前の個展に来たお客さんから仙台にある神社の屋根板がふき替えられたものをもらったり、散歩中に立派な木の皮を拾ったりと、素材にも新しい出合いや物語が生まれているという。

 会場には、布に花びらや木の葉を縫い止めた作品も並ぶ。福島県喜多方市で採集したケヤキの葉は2年が経過しているが、変色しながらもそのまま縫い止められている。

 「今まで関わってきた人々や仕事を振り返りながら準備してきた。ごく普通の日常の中で、自分には作ることが大事なことだと改めて感じられた」と柵瀬さん。見る側にも、それぞれの暮らしの中で過ぎていく時の流れを感じさせる。

 正午から午後7時まで。最終日は午後5時まで。日曜休み。問い合わせは、同画廊電話045(664)3917。

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