防災トランプに消防庁長官賞 地域の輪「いざ」備え|カナロコ|神奈川新聞ニュース

防災トランプに消防庁長官賞 地域の輪「いざ」備え

さまざまな世代が集まり、防災トランプを楽しむ体験会(相模原市提供)

 相模原市や愛川町を中心に活動する市民団体「神奈川わかものシンクタンク」が開発した「防災トランプ」が、総務省主催の「防災まちづくり大賞」で消防庁長官賞を受賞した。防災トランプは通常のトランプゲームを基本に楽しめることから、同団体は世代を超えて遊びながら地域の共助促進を目指そうと、普及活動に力を入れている。

 「防災トランプ」は、2013年に完成。基本的には通常のトランプと同じだが、「近くにある火山が噴火した」「家にいるときに強い揺れが起こった」などさまざまな災害の想定が一枚一枚に書かれているのが特徴だ。

 遊び方は、ババ抜きや神経衰弱など通常のルールが基本で、手持ちカードに書かれた想定をもとに自身の体験談などを話せば、ゲーム上で有利になる特別ルールが追加されている。

 考案者の福本塁さん(34)は、防災トランプを「親睦型の防災訓練」と表現。有事の際に助け合いができる関係性を地域でつくるのが目的だ。

 これまで、遊び方を教える体験会を全国各地の公民館や学校などで計170回ほど実施。参加者からは、「違う年代と仲良くなれた」「地域の防災訓練の参加率が上がった」などの声が上がっているという。

 福本さんは、「災害が起きたとき、助け手になるのは、体力のある若者だけれど、地域に関心がないと思われがち。防災トランプが、一歩踏み込むきっかけになれば」と話している。

PR