「日本政府は無策」 絶えぬ米兵犯罪

キャサリン・ジェーン・フィッシャーさん

 那覇市で女性観光客を暴行した容疑で米兵が逮捕された。米軍幹部が綱紀粛正を約束しても続発する米兵絡みの犯罪に、横須賀市で2002年に米兵に暴行された経験を持つオーストラリア人女性、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは「日本政府はなぜ対策を取らないのか」と指摘する。

 日本の国会議員と「米兵犯罪に対応するチームが欠かせない」と話していた直後に、今回の事件が起きてしまった。米軍は事件が起きるたび「深刻に受け止めている」と言う。だがそれが虚偽であることは、今も事件がなくならないことで証明されている。

 沖縄では1995年の少女暴行事件の前にも、復帰前から多くの女性が米兵から暴行を受けている。私の事件でも日本政府が動かないから、人生を犠牲にして加害者を探した。被害に遭った女性のために正義が欲しかったからだ。それなのに、なぜ日本政府は自国の被害女性のために抜本策を取らないのか。恥ずかしいことだ。

 性暴力を受けた女性の被害を調べる検査キットを配備し、24時間態勢でこうした相談を受け付ける機関を設置することと、米兵に関連する犯罪を担当する専門チームを日本政府内に置くことが必要だ。安倍晋三首相も(国連演説で)「女性を暴力から守る」と言っているのだから。

 日米地位協定も改定すべきだ。規定では米軍人の義務を日本の法令の「尊重」としているが、「従う」に改めなければならない。

 Catherine Jane Fisher オーストラリア出身。2002年、横須賀市で米空母乗員に暴行を受けた。日本での民事訴訟中に加害者が帰国したため、12年に米国で加害者を提訴。13年に加害者が暴行の事実を認める代わりに1ドルの賠償で和解した。

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