県内50年ぶり国宝 称名寺聖教、金沢文庫文書

氷川丸も重文指定へ

称名寺聖教(横浜市教育委員会提供)

 国の文化審議会(宮田亮平会長)は11日、県立金沢文庫(横浜市金沢区)が保管する「称名寺聖教(しょうぎょう)」と「金沢文庫文書(もんじょ)」を国宝に、山下公園(同市中区)に係留されている「氷川丸」と宝城坊(伊勢原市)の「木造獅子頭(ししがしら)」を重要文化財に指定するよう、馳浩文部科学相に答申した。近く指定が決まる見通しで県内の重文(美術工芸品)は293件(国宝18件を含む)となる。

 県内の国宝指定は、1966年の「絹本(けんぽん)著色(ちゃくしょく)北条実時像」など以来、50年ぶり。

 称名寺聖教は、北条実時が建立した同寺に伝来する仏教の史料群1万6692点。金沢文庫文書は金沢北条氏の書状など4149点。「仏教史、武家文化を解明する上で欠かせない第一級の史料」としている。

 氷川丸は1930年に日本郵船が発注、横浜船渠(せんきょ)が竣工(しゅんこう)。60年まで主に北米航路を就航。「戦前期に多数建造された外航船で唯一現存」と評価された。

 木造獅子頭は、丈の高い形や穏やかな表情が特徴で遅くとも13世紀後半までに作られた。「左右一対が残り、表面仕上げまで当初のままをとどめており貴重」とされた。

 県外では、東京国立博物館所蔵のびょうぶ絵「紙本(しほん)金地(きんじ)著色洛中(らくちゅう)洛外(らくがい)図」など3件を国宝に、44件を重文とするよう求めた。

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