ブラックバイト 9つの特徴 詳しい弁護士が指摘

ブラックバイト・企業を巡る問題について講演した嶋崎弁護士=川崎市高津区

 学業に支障を来すほどの重労働を強いる「ブラックバイト」の対策を考える講座が26日、川崎市内で開かれた。ブラック企業対策プロジェクト事務局長を務める嶋崎量弁護士が講師を務め、「学生の学びの機会を奪うことは社会的全体の損失。企業間の公正な競争も損なう」と指弾した。

 学生の責任感の強さを利用するなどし重労働やサービス残業を強いるブラックバイト。トラブルが近年目立つ背景について「非正規雇用の増加でバイトの役割が増大、高度化した上、拡大する貧困で親の仕送りが期待できない中、簡単にアルバイトを辞められない現実がある」と嶋崎弁護士。

 講座では、求人広告からブラックな職場を見分ける対策や、アルバイトも有給休暇や残業代、労働組合結成・加入の権利があることなども説明した。

 具体例も解説。コンビニエンスストアのアルバイトで無理なシフトを組まれ、辞めようとしたところ罰金を求められた例では「憲法で職業選択の自由、退職の自由がある。基本的にいつでも辞められる。契約期間が定まる中で辞める場合は合理的な理由が必要だが、テストや授業への影響はそれに十分あたる」と説明。

 勤務先の飲食店で皿を割り、1枚千円の罰金を給料から天引きされたケースでは「労働過程に内在する一般的なミスで本人負担は通常なく、損害賠償義務は発生しない。給料の天引きも違法(労働基準法24条違反)にあたる」と説明した。

 嶋崎弁護士はブラックバイトについて「若者の成長の機会を奪っている。不正に安く働かせることで企業間の公正な競争が妨げられる上、若者が『働くとはこういうもの』と慣らされ、ブラック企業に就労し、就労後も被害の認識がないまま使いつぶされることにつながる」と指摘。

 その上で「駆逐するためには声を上げることが大事だが現実は難しい。せめて声を上げた人に積極的に味方になれなくても、異端の冷たい目で見ないようにし、今まで通り接してほしい。それだけでも声を上げやすくなる」と呼び掛けていた。

【ブラック企業・バイトを見分ける注意点】
(嶋崎弁護士の講演から)

▽短期間で管理職になることを求めてくる
▽求人広告や説明会の情報が二転三転する
▽求人広告に根拠なく「感動」「成長」「夢」などあいまいな表現が多く並ぶ
▽同じく求人広告で「若手でも活躍できる」を強調している(中堅がいない現れかもしれない)
▽説明会が豪華過ぎる
▽給料が極端に高い/安い
▽不自然な大量採用
▽選考過程で執拗に労働条件について説得する
▽すぐに内定が出る

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