職域拡大にICT活用 発達など課題の子支援|カナロコ|神奈川新聞ニュース

職域拡大にICT活用 発達など課題の子支援

制作したホームページを発表する星槎学園中高等部北斗校の生徒ら =多摩市民館

 障害者就労支援を行っているダンウェイ(川崎市中原区、高橋陽子社長)は、情報通信技術(ICT)を活用したキャリア教育の新カリキュラム開発で、星槎学園中高等部北斗校(横浜市緑区、渡辺保子校長)の生徒と行った半年間の学習成果を多摩市民館で発表した。

 発達に課題や不登校の経験を持つ子どもらの職業選択にウェブデザイナーやパソコンを使った事務職などを加えるためのカリキュラムで、産業の力で福祉分野の課題を解決する川崎市の施策「ウェルフェアイノベーション」の研究開発委託事業の一つ。

 同社が知的障害者のために開発したホームページ制作ソフト「ICT治具(じぐ)」を使用。イラストを使った操作画面やパズル感覚の操作性、シンプルな機能構成で、誰もが簡単にウェブサイトを制作できるという。また、分業を可能として、文章を1行書くのに1時間かかる子もいれば、「食レポ」をすらすら書ける子もいて、個々の能力に応じて画像加工や文章入力などを分担、制作できるのも特色だ。

 同校の高等部1~3年生約20人が9月から12回36時間にわたって同ソフトの操作、基本的な表現方法、デザインの基礎知識などを学んだ。5グループに分かれて、横浜や川崎の名所やグルメスポット、鉄道などを紹介したオリジナルウェブサイトを制作し、この日の発表となった。

 2年の山下悠河さん(17)は「意外と簡単だった。いつか自分のウェブサイトも作ってみたい」。3年の五十嵐司さん(18)は「ソフトの仕様なのかバグなのか分からない部分もあったが、ホームページづくりの基本が知れてよかった」。渡辺校長は「社会で自立、活躍できる幅が広がりそう」と話していた。同社は4月にも特別支援教育用のカリキュラムとして教材、教本などセットで販売するという。

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