貸して売って好循環 読書活性化へ書店と連携|カナロコ|神奈川新聞ニュース

貸して売って好循環 読書活性化へ書店と連携

講演会後には行列もできた田邊さんのサイン会=7日、男女共同参画センター横浜(同センター提供)

 本の貸し手と売り手が協力した小さな試みが始まった。専門図書館を併設する横浜市戸塚区の男女共同参画センター横浜で、著者を招いた講演会後に有隣堂(同市中区)が販売。予想以上の売り上げを見せた。競争相手としてではなく、同じ書籍文化に携わる者同士が力を合わせる取り組み。同センターは「活字文化を盛り上げたい」と今後も企画する予定だ。

 企画は今月7日に開催された。国立極地研究所の田邊優貴子助教が「私のしごと場~北極と南極~」をテーマに講演した後、有隣堂書籍外商部が田邊さんの著書を販売した。著書は写真集「北極と南極」(文一総合出版、2592円)と、エッセー「すてきな地球の果て」(ポプラ社、1728円)。

 カフェ形式で定員50人だったが、実際の参加者は56人。南極6回、北極4回の滞在経験がある田邊さんの体験談に引き込まれ、講演会は好評を博したという。写真集7冊、エッセー11冊が売れた。

 「図書館で本を借りて読み、面白かったので講演に参加した。本人に会えて感動し、サインもいただけるので本も購入した」。アンケートに40代女性が感想を寄せたように、サイン会に列ができる盛況ぶりだった。

 有隣堂は予想以上の売り上げだったとし、「地域施設へのサポートにもなる。販売できるチャンスは大事にしたい」と話す。

 企画した同センターには約5万冊の蔵書がある。公立図書館が新刊を貸し出すことなどへの議論が広がる中、「今後も書籍販売を含めた本のイベントを企画し、活字文化を盛り上げたい」と話している。

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