いちむじんに さかいゆう|カナロコ|神奈川新聞ニュース

いちむじんに さかいゆう

旬漢〈12〉

さかいゆうさん

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 18歳のとき、ミュージシャンを目指していた友人を交通事故で亡くした。胸に開いた大きな穴。友人の遺志を継ごうと、友人の影響で興味を持った音楽の道に踏み出した。

 シンガー・ソングライター、さかいゆう(36)を奮い立たせた友人への思い。頭の中で組み立てた思いを実現しようと、20歳のとき音楽の専門学校に進学するために上京。見聞を広めたいと、22歳のとき単身アメリカのロサンゼルスへと渡った。

 「弾き手のエネルギーが音になっている」。オルガンの音に魅せられたさかいは、演奏技術を盗もうと、弾き手の様子を間近で体感できるジャズバーに通い詰めた。「コーヒーを1杯だけ注文して聴いて、見て、学んだ」。その音を持って挑んだのが、路上での演奏。学生ビザで入国したため、アルバイトをすることが難しく、考えあぐねた末の決断だったが、たたいた鍵盤の音に返ってくるリアルな反応に、火がついた。

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