外国人客呼び込め 横須賀市と鎌倉市 東京五輪向け施策強化

横須賀の観光地やグルメなどを紹介する旅番組で撮影に訪れたタイのテレビクルー=横須賀市内

 2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、横須賀市はインバウンド(訪日外国人客)施策に力を入れている。昨年末から年明けにかけ、タイから二つのテレビ局番組のクルーを別々に招き、市職員が市内の観光地を案内して回った。外国人旅行客に横須賀を新たな観光スポットとして選んでもらい、市内への経済波及効果も狙う。

 二つのテレビ番組は、それぞれ若者と中高年を対象にした旅番組。YOKOSUKA軍港めぐりや記念艦三笠、無人島の猿島、観音崎公園など市内の観光地を巡り、いちご狩りや農家での餅つき体験も行った。滞在中の費用のみ市集客促進実行委員会が負担した。

 番組の女性ディレクターは「横須賀は東京から近いし、観光地間の移動距離が短く、公共交通機関も使える。観光のバラエティーにも富んでいて可能性がある」。今回はタイ人の人気ブロガーも同伴しており、インターネット上で人から人へ伝わっていくことも期待できる。

 いま、タイでは日本ブームという。日本政府観光局の調べでは、2015年のタイからの訪日客数は約79万6700人で、14年比で21・2%伸びている。

 こうした追い風もあり、市は昨年11月にバンコクで開かれた個人旅行者向けの訪日旅行フェアに初めてブースを出展、他の自治体と競合する形で売り込んだ。

 東京、北海道、京都などと比べて横須賀の知名度は高くないが、市観光企画課の岡本剛彦さんは「だからこそ『誰も知らない横須賀に同胞が訪れ、冒険をしてきた』と喜んでくれる。20年に向け、確実にインバウンドのピークが来る。早めにルートをつくって知ってもらえれば、また来てもらえる可能性も高まる」。外国人の視点を踏まえ、市は事業者向けのセミナーなどを開き、訪日旅行客を招く心構えなどを伝えていく。

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