前市長らの請求棄却 藤沢・善行土地問題訴訟で地裁

 藤沢市善行地区の農地取得問題をめぐり、違法な刑事告発で名誉を傷つけられたとして海老根靖典前市長ら4人が市に約1400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、横浜地裁であった。寺本昌広裁判長は「告発の必要性・相当性が認められることは明らか」として、請求を棄却した。

 問題の農地は海老根氏が市長時代の2009年1月、市土地開発公社が市の依頼に基づき約1億円で先行取得。市長交代後の13年4月、市は不要な土地を高値で取得し同公社に損害を与えたとして海老根氏と前副市長、当時の市民自治部長、同公社元理事長の4人を背任容疑で刑事告発したが、横浜地検は14年1月に不起訴処分としていた。

 海老根氏らは「あたかも犯罪者のごとくぬれぎぬを着せられた」などと主張。これに対し判決は、農地取得までの海老根氏らの行動について、「不自然なまでに主導的で性急との印象をぬぐえない」と指摘、「4人に背任罪の共犯が成立し得るとの推認は、不合理な判断ではない」と告発の正当性を強調した。

 海老根氏は「残念だ。弁護士とも相談して控訴するか判断したい」と述べた。鈴木恒夫市長は「市の主張通りの結果であり、特にコメントすることはない」とした。

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