アイデア光り入館数V字回復 伊勢原市立子ども科学館、150万人突破

昨年夏に開かれたロボットの特集イベント(伊勢原市立子ども科学館提供)

 開館以来、27年を迎えた伊勢原市立子ども科学館(同市田中)の入館者数が、2015年度は過去最多となりそうだ。一時は展示品の老朽化などで落ち込んだが、予算のかからないアイデア企画やプラネタリウムの番組を充実させ、盛り返した。昨年7月には累計150万人を突破。今年2月に記念のコンサートを開き、復活を祝う。

 同科学館は、バブル景気まっただ中の1989年4月に開館。プラネタリウムなど科学が身近に感じられる近未来的な体験型の展示が売りだった。しかし、市税収入の減少などで展示品の更新が十分に行えず、一部はテレビ電話のように実社会の技術革新に追い越されてしまった。

 入館者数は98年度の6万5582人をピークに減少傾向が続き、2008年度には4万6722人にまで落ち込んだ。一部から閉館を求める声も出た。

 転機は11年度のプラネタリムのデジタル化と、アイデアを生かしたイベント重視路線への転換だった。プラネタリウムは番組数を充実させ、夏休みにロボットや恐竜など子どもの関心が高い特集イベントを開いた。

 大山観光に力を入れ始めた市が、市外向けのホームページ(HP)に観光施設として掲載してくれたことも追い風になった。幼稚園、小学校の遠足受け入れはこれまで市内中心だったが、HPを見て、横浜、川崎など市外からも来てくれるようになった。突然の雨のときに利用してもらえるよう、キャンセル料がかからない「雨の日予約」も奏功した。

 客数は14年度は5万9656人まで回復。15年7月5日には累計150万人を達成した。同科学館は「このペースで来場者数が続けば、15年度は過去最多となりそう」と話す。

 記念コンサートは今年2月13日午後3時半から。プラネタリウムを会場に、星空を見ながら、ピアノとオカリナの演奏を楽しむ。プラネタリウム観覧料は高校生以上500円、4歳~中学生200円で定員は100人。問い合わせは、同科学館電話0463(92)3600。

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