アユで地域活性化 相模川流域の自治体、漁業団体が委員会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

アユで地域活性化 相模川流域の自治体、漁業団体が委員会

老朽化が進むアユの中間育成施設=厚木市三田

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 名産のアユを活用した地域活性化を目指して、相模川・中津川流域の9市町村と漁業団体の関係者が21日、「相模川・中津川水産業再生委員会」を設立した。アユの中間育成施設の更新など新たな振興策を検討して「浜の活力再生プラン」を来年度に策定する。

 参加したのは相模原、平塚、茅ケ崎、厚木、海老名、座間、寒川、愛川、清川の9市町村と、県内水面漁業協同組合連合会、関連する七つの漁協の関係者ら。

 厚木市内で開かれた初会合では、会長に就任した小林常良・同市長が「近年、ゲリラ豪雨などの影響でアユの生息数が安定していない。2014年に施行した内水面漁業振興に関する法律では、自治体が振興に関する責務を有するとされており、課題を改善していきた」とあいさつ。出席者からは「相模川の上流から下流までの流域自治体が参加する広域的な事業実施になるので、県も参加してほしい」などの意見が出された。

 法律では、施策を事業化するに当たり国から財政支援を受けるには振興計画の策定が求められている。相模川、中津川では、厚木市三田にあるアユの中間育成施設が老朽化しており、同委員会でまとめる再生プランにおいては、この更新問題への対応が目玉になる。

 同連合会が1968年に建設した同施設は、半世紀近くが経過して傷みが目立つ。12面あった稚魚を育てる大型水槽は、6面が水漏れなどで使用不能。放流用の年間生産量は約3トン(約10万尾)に低下しているという。

 このほか、河川の環境保全や釣り客の増加に向けた取り組み、高齢化している漁業従事者の確保などを検討し、2016年度前半に策定作業を終える予定。

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