時代の正体〈244〉自民党改憲草案考(下)三浦瑠麗さん|カナロコ|神奈川新聞ニュース

時代の正体〈244〉自民党改憲草案考(下)三浦瑠麗さん

憲法は今

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2016/01/14 09:42 更新:2016/07/09 12:10

家族、婚姻の基本原則

 
【現行】第24条
1 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

 【草案】第24条(家族、婚姻等に関する基本原則)
1 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。
2 婚姻は、両性の合意に基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
3 家族、扶養、後見、婚姻及び離婚、財産権、相続並びに親族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

 ここでは家族の尊重と、家族が互いに助け合わなければならないという規定が設けられている。このような当たり前のことは憲法に書くべき事柄ではない。家族の尊重と助け合いの義務からすれば、離婚したり親子げんかをしたりした人は憲法違反を犯しているのだろうか。

外国人の地方参政権

 
【現行】第93条2項
 地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。

 【草案】第94条2項(地方自治体の議会及び公務員の直接選挙)
 地方自治体の長、議会の議員及び法律の定めるその他の公務員は、当該地方自治体の住民であって日本国籍を有する者が直接選挙する。

 ここでは、長年係争されてきた外国人の地方参政権の明確な否定を盛り込んでいる。そもそも、賛否のありうる党派的な争点につきあらかじめ片側の立場を憲法に反映したいという態度は、今まで改憲勢力が批判してきた護憲派による憲法の政治化と同じことを逆側から繰り返しており、筋違いである。憲法を政争の具にすべきではない。

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