抜き打ち点検が奏功 大和駅前の歓楽街|カナロコ|神奈川新聞ニュース

抜き打ち点検が奏功 大和駅前の歓楽街

新たに設置された、客引きとスカウト行為の禁止を呼び掛ける看板=大和駅前

 10月に始まった大和署と大和市合同による大和駅前の歓楽街対策が、一定の効果を挙げ始めている。風営法や消防法などに基づき、11月末までに計43店舗に抜き打ちで立ち入り、計119件の違反を確認して是正を求めた。年内で合同対策の重点期間は終わるが、同署は違法サービスやぼったくり被害を伴う客引きが依然としてあるとみて、さらに対策を強める方針だ。

 同署と市は10月から計3回にわたり、夜間の抜き打ちによる合同の立ち入り点検を展開。11月には、東京入国管理局も加わり、外国人従業員の在留資格を確かめた。さらに個別でも、同署が隔週末の全課輪番による制服巡回を徹底し、市側も青色パトカーによる夜間巡回や駐車・駐輪対策を続けている。

 10~11月の2カ月間に駅前交番に寄せられた通報(暫定値)は216件で、前年同期より39件減った。内訳では「駐車苦情」のほか、「トラブル」や「けんか」が目立って減っており、同署は合同対策の効果とみている。

 同署が立ち入り点検で確認した時間外営業や卑わい行為の禁止など24件の風営法違反について、県公安委員会が是正を指示。風俗店に改装したキャバクラもあり、是正指示を受けていながら営業を続けたとして、営業停止処分にした。このほか、同署は無許可でスナックを営業したとして、53歳と62歳の女性経営者を摘発した。

 市側は11月末までに、95件の違反を確認。このうち、避難障害や誘導灯の未設置などの消防法違反は93件だった。さらに市は12月、駅前3カ所に「客引き・スカウト行為禁止」の看板を設置。「違反者は逮捕されています」「違反者に対しては厳格な措置を講じます」との強硬的な注意をあえて添え、「本気の治安対策」(市担当者)を強調する。

 一方で同署が警戒を強めるのは、マッサージ店従業員の客引きだ。飲食店の女性従業員(34)は神奈川新聞社の取材に「うちの常連客が6~7万円をぼったくられた」と証言。こうした情報を同署も把握し、11月には私服警察官を客引きしたとして、マッサージ店の中国籍の女性従業員(39)を県迷惑行為防止条例違反容疑で逮捕している。

 同署は「市との合同対策で培った成果を引き続き生かす」としており、夜間巡回の回数を増やしたり、私服警察官を投入したりして、対策をさらに強化するつもりだ。

PR