年末年始は屋内で 川崎市が路上生活者に施設を開放

路上生活者が寝泊まりできるよう、ホールには布団が敷かれている=川崎市教育文化会館

 路上生活者が年末年始を屋内で過ごせるようにと、川崎市は29日、市教育文化会館(川崎区富士見)を開放して受け付けを始めた。来年1月4日の朝まで同会館で寝泊まりでき、食事も支給される。

 市内の路上生活者を対象に、市が毎年行っている越年対策事業の一環。これまで使っていた市体育館が建て替えとなり、昨年は自立支援施設3カ所と簡易宿泊所で計70人ほどを受け入れた。今年は5月に川崎区日進町の簡宿2棟が全焼し、11人が亡くなる火災があり、簡宿には依頼せず、初めて同会館を使用した。

 初日は市職員と委託事業者ら約20人で準備し、午後1~5時までに37人を受け入れた。期間中は職員らが交代で詰め、随時受け付ける。女性や体が不自由な人が訪れた場合は自立支援施設を使ってもらう。

 同会館のホールとギャラリースペースには布団が敷かれ、最大80人が収容可能。弁当も1日3食配る。毎年、屋外で正月を過ごしていたという男性(67)は「友達に勧められ、初めてこういう場所に来た。暖かくてうれしい」と一息ついていた。

 市の担当者は「今後の自立支援につなげるチャンスでもある。期間中は面談も行い、相談に乗っていく」と話している。

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