川崎大師開創890年へ 記念ムックを来年元日に発行

開創890年を記念して川崎大師平間寺が出版するムック本「同行二人」

 川崎大師平間寺(川崎市川崎区、藤田隆乗貫首)は2017年に開創890年を迎えるのを記念して初のムック本形式の記念誌「同行二人(どうぎょうににん)-空海 時空を超えて-」を来年1月1日に発行する。

 弘法大師空海の生き方や平間寺を多面的に紹介していて、「空海は過労うつにかかったが、これを乗り越えた」という医師の文章も掲載。同寺は「不安の時代に、人間空海の生き方を知ってもらい明日を切り開くメッセージになれば」と話している。

 タイトルの同行二人は、寺の本尊である弘法大師が「常に一緒にいて守ってくれる」との意。宗教の専門家らが空海の人生や四国八十八箇所霊場巡りについて解説しているほか、書家の石川九楊さんが書について、俳人の星野椿さんが同寺での句会や句碑について記載している。

 浮世絵や仏画、貴重な戦前の写真などを多く使ってビジュアルに趣向を凝らし、江戸時代の町の様子や戦前の図書館開館、労働者のための宿泊施設運営など同寺の社会事業や戦後復興の様子も紹介している。

 聖路加国際病院精神腫瘍科部長の保坂隆さんが、空海が時の天皇に「大僧都の職を解くよう」願い出たのは過労うつになり、悪性の腫れ物ができたためとし、「空海のような超人的な人間でさえうつ状態に陥る」との考察を寄せている。

 B5判112ページ。2千円(税別)。1月1日から境内で、12日から全国の書店で販売する。問い合わせは、同寺広報課電話044(266)3420。

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