路上生活者へ靴下を イブに寿地区で活動

路上生活者に靴下を届けるアートプロジェクトを始めた竹本真紀さん =横浜市中区のアトリエ

他の写真を見る
 クリスマス・イブの24日夜、路上での生活を余儀なくされている人たちに靴下をプレゼントするアートプロジェクトが横浜で動きだしている。寒さ厳しい冬を迎え、厚手の靴下がほしいとの願いを聞いた女性美術家が企画。「心温まるメッセージを入れた靴下を、枕元にそっと置いて回りたい」と、100足分を目標に協力を呼び掛けている。

 企画したのは、路上生活者の支援活動の拠点になっている横浜市中区の寿地区でアート活動を続ける竹本真紀さん(39)。

 寿地区に通うようになったのは5年ほど前。今年1月からは寿地区や関内の路上で暮らす人たちを見守る夜間パトロールにも参加し、自ら考案した赤ずきん姿のキャラクター「コトブキンちゃん」が登場する自作の4こま漫画を配りながら交流を重ねてきた。

 同市が行った直近の調査では路上生活者は計548人で、寿地区や関内には90人余りいるという。年々高齢化が進んでいるのが実情だ。支援活動の際、竹本さんが必要なものを聞いて回ると「靴下」と答える人が多かった。だが「寄付の中に靴下が集まることが少なく、希望に添えないこともあった」という。

 竹本さんの次回の夜間パトロールは24日に当たることから、クリスマスにちなんで靴下をプレゼントしたいと思い立った。ツイッターやフェイスブックを通してプロジェクトの立ち上げを知らせると、これまでに約70足が届いた。

 靴下にまつわるエピソードも合わせて募集したところ、義足の夫のために買ったという長めの靴下5足を寄付した女性がメッセージを寄せた。「義足はくるぶしまでの短いソックスがベスト」で、長めの靴下は「履(は)かなくて余っているので、宜(よろ)しかったら履いてください」と記してあった。

 竹本さんは、多くの人たちからの多彩なメッセージが込められた靴下をプレゼントすることは「参加型アート」であり、市民と地域をつなげる表現活動と考えている。「イルミネーションが輝き一年を通して最も華やかなこの時期に、身近な路上で暮らす人たちに思いを寄せる人たちが大勢いることを伝えたい」

 メッセージは靴下の型紙に書いて靴下の中に入れる。送り先は〒231-0033、横浜市中区長者町9の159、第一田浦ビル1階、studioA MA-office竹本真紀宛て。問い合わせは、竹本さんのメールアドレスmakimototake8@nifty.com

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR