立憲民主主義の崩壊止め前進へ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

立憲民主主義の崩壊止め前進へ

「ReDEMOS」が発足

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2015/12/15 02:00 更新:2017/10/12 00:08

 国会前で声を上げてきた「SEALDs」や「安全保障関連法に反対する学者の会」のメンバーや、弁護士らが、市民のためのシンクタンク、その名も「ReDEMOS」(リデモス)を立ち上げた。民衆(DEMOS)への応答(Re:)の意味を込めたという。狙いは、まさにいま崩壊しようとしている立憲民主主義を守ることだ。代表理事に就いたのはSEALDsの奥田愛基さん(23)=明治学院大。
 「NOと言う力にアイデアを組み合わせることで新しい力になる」と期待を込める。1時間半にわたった設立会見の概要を詳報する。

 国会前で声を上げていたときと比べ、いくぶん肩の力が抜け、穏やかな笑顔を見せ会見に臨んだ奥田さん。「ちょっと久しぶりの会見でしゃべり、なんかカメラがめっちゃカシャカシャいって、驚いていますが・・・」と笑いながら切り出し、ReDEMOSの取り組み内容や、立ち上げの経緯について説明した。

三つの柱と発足の経緯


 「リベラル、リスペクト、リニューアルという三つの軸からいまの社会、政治に対して市民のための新しい政治のあり方、そういうものを探っていくということをやっていきたい」

 「ReDEMOSは個人の自由と多様性を尊重し、立憲主義を擁護するリベラルな政治を基本理念とします。また、リスペクトによる政治を求めます。自由な個人が相互にその尊厳を認め合うリスペクトの政治を基本理念とします。また自由で民主的な社会を支える政策アイデアを刷新するリニューアルの政治を基本理念とします」
 
 「ReDEMOS設立の経緯を初めに説明したいと思います。私たちが望むのは、日本に生きる一人ひとりが、自由と尊厳を大切にする社会です。私たちはそのために、立憲主義に基づき、自由と民主主義の価値を尊重する政治を求めます。戦後70年を迎えた2015年の夏、日本では立憲主義と民主主義をないがしろにする形で安保法制の立法が強行されました」

 「沖縄の辺野古基地建設の問題も、選挙によって示された沖縄の民意だけでなく、法治国家の正当な民主的プロセスも無視するものであると大きな反発を招きました。日本社会はいま、多くの課題を抱えています。その解決策については、様々な立場から自由闊達な議論が行われるべきです」

 「しかし、そうした民主的な議論は、立憲主義、自由、民主主義といった根本理念が尊重されて、初めて健全に機能するものです。民主主義にふさわしい、尊厳ある個人の自由を保障するためには、一定の平等や公正な分配が達成されることも不可欠です」

 「さらには、日本は国際社会と連帯し、東アジアの平和構築へ向けた責任ある判断をしていけなければなりません」

 「私たちは経済や生活保障、安全保障といった個別の政策について、包括的かつ領域横断的に研究します。そしてその知見を日本社会に対して発信し、目指すべき社会とはどのようなものか、大局的なビジョンを提示していきたいと考えています。私たちは個々の政策的な垣根を超え、個人の尊厳や自由を尊重する社会の実現に向けて、政策のアイデアの刷新を行い、具体的な制度づくりや取り組みを進めていきます」

 「いま求められているのは、危機に瀕している立憲主義と民主主義とを取り戻すことだけ、ではありません。自由、民主主義、平等、公正といった普遍的な理念を実現するアイデアと制度を、常にアップデートさせていくこともまた、私たちの重要な仕事です」

 「最後に、ReDEMOSとは、民衆(DEMOS)と、応答としての(Re:)の意味です。国会前抗議やデモを原点とする私たちが、日本の民主主義を問い直し、私たちの考える社会のビジョンを示し、市民相互の広く活発な応答関係を構築することで、日本社会が進むべき未来のあり方を探りたいと思います。その思いでReDEMOSと名づけました。一人ひとりの尊厳を大切にする社会。それがわたしたちの構想する、未来の日本の姿です。ありがとうございます」


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