時代の正体〈233〉未来つくり出す一歩

絵本「戦争のつくりかた」短編アニメに

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2015/12/10 09:58 更新:2015/12/28 09:44
 「戦争のつくりかた」という絵本がある。有事法制の是非が議論された2004年、法案に疑念を持った「りぼん・ぷろじぇくと」が制作し、話題となった。今冬、映像作家の丹下紘希さん(47)らが約7分の短編アニメーションに進化させた。日の丸を背に手に銃を持ち、目に絶望をたたえた兵士の姿が、私たちに訴えることは何か。映像で描かれたのは「日本のひとつの未来像」だ。アニメは12月中旬から「戦争のつくりかた」の公式サイト(http://noddin.jp/war/)で無料公開される。

 「りぼん・ぷろじぇくと」の活動に共感していた丹下さんは昨年、10年ぶりに絵本を開いてみた。秘密保護、後方支援、変わる憲法…。今まさに大きなニュースとして騒がれていた話題が物語の中に詰まっていた。「日本は戦争に向かう準備をしている」。胸のざわめきを、東日本大震災後に旧来の価値観にとらわれず、これまでと違う視点を持って生きていたいと立ち上げた「NOddIN(ノディン)」のメンバーに打ち明けた。「違和感を忘れないため映像化しよう」と、約40人とともに短編アニメを作るプロジェクトが動きだした。

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