お供えはいりません お地蔵さまがコーンに転身

「地蔵コーン」を手にする(右から)長谷川さん、淺野さん、豊田さん=鎌倉市

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 お地蔵さまとコーン標識。道行く人たちを見守るという共通性に注目した芸術家が生み出した異色のアートオブジェ「地蔵コーン」を鎌倉市内の寺院に寄進する試みが始まっている。通常のコーン標識と同じように使われることで「古都の隠れた名物に」と期待している。

 新進芸術家の長谷川維雄(ふさお)さん(27)=東京都国分寺市=が2010年に発表した作品。通常のコーン標識と同じ高さ70センチで、その側面には優しい表情をした地蔵が立体的に浮かび上がる。まるでコーン標識から彫り出されたような印象だ。

 「この発想はありそうでなかった。古都・鎌倉にこそふさわしい」。ITを活用した鎌倉の町おこし組織カマコンバレーのメンバーで、クリエイティブ・ディレクター淺野幸彦さん(58)と、友人でイベント企画会社社長の豊田雅宏さん(57)が作品の魅力を見いだした。

 普及に向けた第1弾として、地蔵を本尊とするいくつかの寺院への寄進を立案。打診したところ、寺院の反応は好評だったという。

 淺野さんは、小口の投資を募る鎌倉限定のクラウドファンディング「iikuni(いいくに)」を活用して資金協力者を募ることにした。実現したいアイデアをネット上に掲示し、少額の出資者を広く募り資金調達をして事業化する仕組みで、26日までに15万円を集め、20尊を製作することを目標にしている。現在、達成率は6割ほどという。

 長谷川さんは「砂岩でできた地蔵はゆっくりと風化していくように、野ざらしの地蔵コーンも次第に朽ちていく。時の経過とともに景観の中に溶け込んでいくことへの魅力を見いだしてほしい」と話している。

 3千円、5千円、1万円の三つの支援コースがあり、5千円以上で地蔵コーンの後ろに協力者の名前を入れることができる。

 「iikuni(いいくに)」のウェブサイト http://iikuni-kamakura.jp/pj/IknT4514023

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