海老名市長選 政策比較(下)課題対応|カナロコ|神奈川新聞ニュース

海老名市長選 政策比較(下)課題対応

多くの市民が2氏の政策に耳を傾けた海老名市長選公開討論会=1日、えびな市民活動センター

 海老名市長選に立候補した現職の内野優氏(60)と新人の瀬戸清規氏(63)=届け出順=の政策について争点や人口減少社会に備える総合戦略、公共施設の更新問題、防災対策への対応をアンケートなどからまとめた。

好循環生む街に 内野氏

 争点は何かとの質問に内野氏は「特にない」と回答。多選批判についても「多選は政策ではない。首長選は政策に対して市民の審判を受けるもの」との考えを重ねて示した。

 策定の最終段階にある地方版総合戦略は(1)企業誘致の促進による「まち、ひと、しごと」の好循環の確立(2)「学生が住む街」に向けた施策の検討および推進(3)5年間で転入者3万人の実現(4)子ども医療費助成の継続などによる子育て世帯への支援-を柱にする。

 老朽化する公共施設の更新問題は利用者の合意形成が難航すると予想されている。「アンケートやパブリックコメント、地域ごとの説明会などを通じて丁寧な説明を行って意見の聴取に努める」「長期的に避けられない問題であることから覚悟を持って取り組む」などと回答した。

 都市防災力については、地域住民による避難所運営訓練の実施、大型防災備蓄倉庫や貯水槽の設置、ガソリンスタンドの買い取り、高度防災カメラの運用などを自己評価。「地震における火災発生の抑止」を今後の課題に挙げて各家庭における感震ブレーカーの設置助成などを検討する。

 最後に、注目を集めている市立中央図書館について「多くの市民に足を運んでもらい、本を手に取っていただき活用してもらうことが基本的な考え。リニューアルオープン後のアンケートでは好評の意見が多く、修正すべき点は改めながら良い運営を進めていく」としている。

多選禁止条例を 瀬戸氏

 「人事の弊害、職員の士気低下、議会とのなれ合い、思いつき行政による財政悪化、職務を利用した極端な選挙対策」。瀬戸氏は多選によって深刻化している問題を最大の争点に位置付け、多選禁止条例の制定を訴える。

 国が自治体に求めた地方版総合戦略について「一方的な市町村への押しつけはどうかと考える。海老名市にとっては子育て環境を整備することが一番。国には安心して出産できる環境づくり、国民負担の軽減を第一に支援策を実施してほしい」との考えを示した。

 公共施設の更新問題への対応には「少ないながらも人口増加が続く海老名市は小学校の統廃合を考える時期ではない。将来の市財政状況、人口動態を考慮して計画的に更新を進める。もちろん利用される市民の意見を聞くことが第一」と回答した。

 災害に対しては、近年は想定外の事象により被害が拡大していると分析し「災害対策本部を設置する市役所を中心に対策が練られてきたが、それが盲点となる場合がある。そこで新たに市内15の消防分団を中心とした地域防災、市役所が被災したときに中学校を中心とした防災対策を考える必要がある」としている。

 賛否両論のある中央図書館運営は「指定管理者制度は、導入すべき施設と導入してはならないところがある。民間の最終的な目的は『利益を得る』ことであり、図書館本来の目的と異なり導入すべきではない」との見解を示した。

政策アンケートは「マニフェストスイッチ海老名」で検索。URLは(http://manifestoswitchebina.strikingly.com/)。

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