海老名「ツタヤ」図書館、共同運営会社が撤退を検討

 レンタルソフト大手TSUTAYAの運営会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)など2社が指定管理者として運営する海老名市立中央図書館について、共同運営会社の図書館流通センター(TRC)が、CCCとの協力関係を解消する方向で検討を進めていることが、26日までに分かった。館運営の方向性の違いが大きな理由という。

 2社は2014年4月、8年間の予定で中央館と同市立有馬図書館の指定管理者として選定され、同12月からは中央館を一時休館し全面的なリニューアル工事に着手。今月1日に再開館していた。

 2社による共同事業体ながら、中央館の改装や運営はほぼ全てCCCが担当。13年に同社が佐賀県の武雄市図書館で単独の指定管理者として手掛けたのと同様、書店の「蔦屋書店」やカフェのスターバックスを併設する空間が話題になった。一方で、郷土資料や雑誌バックナンバーの軽視や、分かりにくい本の分類などが指摘された。TRCはこうした点を問題視し、解消の検討に入った。

 TRCは、神奈川新聞社の取材に対し「最近、CCCに内々に打診した。理念の違いを乗り越えようと思ったが、かなわなかった」と話した。その上で、TRCが手掛ける有馬館や学校図書室の支援などについては「市やCCCと今後のあり方を協議していきたい」と述べた。図書館を管轄する市教育部は「まだ聞いていない」としている。

 TRCは公共図書館関連の業務を手掛け、独自の書誌データベースを全国約2500館に提供するほか、260館では指定管理者として実際の運営に当たっている。2社は愛知県小牧市の新図書館計画でも共同運営を計画していたが、今月の住民投票でCCCによる館運営が反対多数となり、関係を解消した経緯がある。

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