書棚に「タイ夜遊び地図」 海老名市立中央図書館で不適切図書|カナロコ|神奈川新聞ニュース

書棚に「タイ夜遊び地図」 海老名市立中央図書館で不適切図書

新規購入された旅行ガイド本。バンコクの風俗店が紹介されている

 1日にリニューアルオープンした海老名市立中央図書館で不適正図書の混入が疑われた問題で、開架されている書棚の中から市教育委員会が不適正と認める図書が発見され、市教委が行った確認が不十分だったことが5日までに判明した。市教委は指定管理者らを交えた選書委員会を近く設置して新規購入本の確認を再び行うとともに、対応策の検討を始める。

 不適正図書を見つけたのは、この問題を9月の市議会で追及した山口良樹市議(海政会)ら。タイ・バンコクの歓楽街などを紹介するガイド本3冊で、市教委から入手した約7100冊の新規購入リストの中から調べ上げたという。

 このうちの1冊のタイトルは「初心者でも安心、男の海外旅行ガイド、夜遊び地図」。前半部分は一般的な観光地やグルメなどを伝えているが、後半は具体的な風俗店が女性のカラー写真付きで掲載、利用法も詳しく解説されている。

 山口市議は「一般質問に対して、市教委は責任を持って一冊一冊中身を確認すると答弁していた。質問はリニューアルオープンまで2週間の段階であり、十分な確認が時間的に無理なことは分かっていたはずだ」と批判している。

 9月市議会で購入図書リストが問題視された際、選書業務は伊藤文康教育長の決裁と見直しされ、不適正かどうかは市教委の判断になった。リストは指定管理者のレンタルソフト店大手「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がまず予備的に作成し、もう一方の指定管理者の図書館流通センター(TRC)が加わって決定。市教委が再オープンまでにチェックした。

 伊藤教育長は神奈川新聞社の取材に対し、当該の3冊は不適正と認めた上で「休日返上で確認を行ったが、指摘された本の後半部分などは見ていなかった」と釈明。今後はこの3冊の貸し出しを中止、あらためて他の新規購入本も確認する意向を示した。

 市教委は近く、CCCとTRCの代表者からなる選書委を立ち上げる。伊藤教育長がトップとなり、再発防止に向けて選書の在り方やチェック体制の強化などを進めるという。

 図書館の支援組織である「図書館友の会全国連絡会」の福富洋一郎代表=横浜市都筑区=は「市側がチェックできなかったことも問題だが、そもそも検閲や思想調査から自由であるべき公共図書館が、自律的に選書ができていない現状こそ異常だ」と、CCCやTRCの運営能力に疑問を呈している。

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