みなと赤十字病院が「不適切対応」と公表 男性患者死亡事故

 横浜市立みなと赤十字病院(四宮謙一病院長)は25日、胆管炎などで内視鏡手術を受けた70代の男性患者が低酸素脳症となり意識を回復しないまま死亡した事故について、輸血の判断ミスなど不適切な対応があったと公表した。同病院は「(容体の)評価に見誤りがあり、不適切な対応となった病院に責任のある死亡事故」として遺族に謝罪。すでに和解したという。

 事故調査委員会がまとめた報告書によると、男性患者は2014年12月17日に腹痛などを訴えて救急搬送された。胆管炎、膵炎(すいえん)と診断され、内視鏡による手術を受けた。翌18日午前0時ごろから出血が続き、同日朝に輸血を行った後に再び内視鏡手術を実施。術後に心肺停止となり、蘇生はしたが低酸素脳症が生じ意識を回復することなく今年2月20日に多臓器不全などで死亡した。手術などには計5人の消化器内科医が関わった。

 報告書では、最初の内視鏡手術での止血処置の効果について慎重な確認を行うべきだったと指摘。また、下血などの状態から輸血の準備をもっと早くするべきだったとした。2回目の内視鏡手術については、全身の状態を観察するスタッフの役割が明確でなく、容体悪化の発見が遅れたと結論付けた。

 患者遺族は弁護士を通じて「事前に防げた場面が何度もあり悔しい。少なくとも父の死が無駄になることのないよう病院はしっかり見直し改善してほしい」とコメントした。

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