もっと大きな挑戦を 音楽監督 ジョナサン・ノット 

東京交響楽団が契約延長

「東響はすばらしいオーケストラ。聴衆もすばらしい」と話すジョナサン・ノット音楽監督=ミューザ川崎シンフォニーホール

 川崎市とフランチャイズ契約を結び、ミューザ川崎シンフォニーホールを拠点に活動する東京交響楽団(東響)の音楽監督を2014年から務めてきた英国出身の指揮者、ジョナサン・ノット。17年までだった東響での任期を26年3月まで延長することを今月、発表した。10年以上にわたって東響と歩むことを決めたマエストロは「オーケストラと一体となり、聴衆を巻き込みながら良い音楽をつくりたい」と意気込みを語った。

 7日に行われた記者会見では当初、20年3月までの任期延長を発表する予定だったという。だが会見前日、「もっと大きな挑戦をしてみたくなった」と、ノット自らが大幅延長を申し出た。ノットは会見で「先日、東響でモーツァルトを演奏した。その演奏が素晴らしく、音楽監督をもっと長く大きな視野の中で続けていきたいと思った」と説明。来年創立70周年を迎える“老舗オーケストラ”とともに川崎からオーケストラ界をリードする意欲を示した。

 ケンブリッジ大学で音楽を専攻。ロンドンで指揮を学び、古典から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団へも客演し、来シーズンからはスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督にも就任する。

 東響との出会いは11年10月。初共演した際に音楽監督を同楽団から打診され、第3代音楽監督に就任した。東響の大野順二楽団長は「ノット監督と引き続き最新のヨーロッパサウンドと革新的なプログラムを継続できることは最上の喜び」と話し、来年10月には創立70年を記念したヨーロッパツアーも実施すると明かした。

 ノットは「東京は2番目の故郷。東響を指揮する中で、楽団員のエスプリや情熱を感じ始めてきたことをうれしく思う」と語り、今後も1シーズンに4回来日し、計8週間、東響を指揮する予定という。

 東響の来シーズンは4月16日からスタート。来年度のノット指揮の主な川崎定期演奏会は次の通り。4月23日、「ドイツ・レクイエム作品45」(ブラームス)ほか、12月4日、「楽劇『トリスタンとイゾルデ』第1幕への前奏曲」(ワーグナー)ほか。サントリーホール定期演奏会(東京)、東京オペラシティシリーズでもタクトを振る予定。問い合わせは、同楽団チケットセンター電話044(520)1511。

 東京交響楽団のミューザ川崎シンフォニーホールでの主な来シーズン公演は次の通り。

川崎定期演奏会

▼ 4月23日
 シェーンベルク「ワルシャワの生き残り作品46~語り手、男声合唱と管弦楽のための」/ブラームスなど

▽ 6月25日
 チャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』」など

▽ 9月25日
 ベルリオーズ「劇的物語『ファウストの劫罰』作品24」

▼12月 4日
 シューマン「交響曲第2番ハ長調作品61」/ワーグナーなど

▽ 3月18日
 レスピーギ「交響詩『ローマの噴水』」など

名曲全集 ミューザ川崎シンフォニーホール

▽ 4月30日
 モーツァルト「交響曲第5番」/ベルリオーズ「幻想交響曲」など

▽ 5月22日
 ブラームス「大学祝典序曲」など

▽ 6月12日
 モーツァルト「歌劇『魔笛』序曲」など

▽ 7月10日
 伊福部昭「オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ」など

▽ 9月 4日
 べートーベン「交響曲第4番」など

▼10月 8日
 武満徹「弦楽のためのレクイエム」など

▽11月 3日
 ブラームス「交響曲第4番」など

▽12月18日
 チャイコフスキー「組曲『くるみ割り人形』から」など

▽ 2月 4日
 バッハ「小フーガト短調」など

▽ 3月26日
 シベリウス「交響曲第7番」など

※▼はジョナサン・ノット指揮

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