「居酒屋電車」どうなった 東京駅始発の“伝統文化” 上野東京ライン開業で減少!?

1990年代まで東京と大垣(岐阜県)を結んだ東海道線の夜行普通列車。ウイスキーの小瓶とつまみを買い込み、ボックス席で夜を過ごす人もいた=品川駅

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 東京駅でカップ酒やビール、それにおつまみを買い込み、東海道線のボックス席に収まり帰路につく。そんな経験のある酒客も多いことだろう。だがこの半年で状況は少しばかり変わった。東海道線と東北、高崎線とを直通する上野東京ラインの開業によって東京駅が「途中駅」となり、着席が保証されなくなったためだ。横浜、湘南方面へ帰宅するサラリーマンのささやかな楽しみだった「車内飲酒」の文化は、さて-。

 「大まかに言えば、仕事帰りに東海道線で飲む人は減ったように思います」

 「車内飲酒ウオッチャー」の文化人類学者、濱雄亮さん(33)=川崎市多摩区=は話す。自身、缶酎ハイや発泡酒を片手に首都圏の通勤路線に乗り、車内飲酒の実態を観察(実践も)してきた。

 濱さんによれば、上野東京ラインの運行が始まった3月14日以降、帰宅時間帯に東京駅から座れる機会が減り、酒を飲む人が少なくなった印象があるという。開業直前は午後6~7時台の場合、ボックス席のある車両にはビールや発泡酒などを携えた人が2、3人はいたが、開業後はなかなか見られなくなった。「待っても座れない」という環境変化が作用したのか…。

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