泡や光、幻想的一枚 水中ポートレートが20~40代女性に人気 横浜の会社が撮影|カナロコ|神奈川新聞ニュース

泡や光、幻想的一枚 水中ポートレートが20~40代女性に人気 横浜の会社が撮影

海をイメージして撮影に挑戦した女性の完成写真(VEGA提供)

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 水中でのポートレート撮影が注目を集めている。衣装と髪の揺らめきや光の屈折など、一瞬の偶然が生み出す再現が難しい幻想的な表現が魅力。カップルが記念にしたり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で広く見てもらったりと、個性的な写真を求める女性たちに人気のようだ。

 カメラマンは、女性用衣類・雑貨を輸入販売するVEGA(横浜市西区)社長の三瓶今日子さん(38)。映画や広告など商用の水中撮影は一般的だが、個人向けサービスは国内では珍しいという。

 撮影は着替えを含めて2時間ほどで、衣装は自前の持ち込みが基本。スタイリングの要望も受け付け、一緒に街の店舗に足を運ぶこともある。ポーズや演技の指導後、一緒にプールに潜り、水中で撮影した画像を確認してイメージをすり合わせながら、100カット程度を収める。背景となる布の色を変えたり、パイプの装置を使って泡を演出したりすることもできる。プールは貸し切りのため、「裸に布1枚で撮影してほしい」という人もいる。

 問い合わせは、20~40代の女性が8割を占める。「浮力で肌をリフトアップさせて美しく写りたい」「水の中でサックスを吹き、泡と一緒の姿を撮ってもらいたい」「海の中を舞台にしたキャラクター『深海少女』のコスプレをしたい」-。口コミやSNSで評判が広がり、今年5月のサービス開始から約3カ月間で15人を撮影した。

 サービスを始めたきっかけは、ダイビングが趣味の三瓶さんが旅行先の米国で自ら被写体となった水中撮影。光の揺らぎなど描写表現の豊かさに「陸上と違ってここまで美しいのか」と魅了された。同社の本業は衣服や雑貨の輸入販売だが、「女性を美しくする」という企業理念から国内に水中ポートレート撮影を持ち込もうと一念発起。機材の調達を進めながら、陸上の3倍の光量が必要という撮影技術を川崎市内のカメラマンに一から学んだ。

 6月中旬に撮影に挑んだ40代女性はサーフィンが趣味。「友人から聞いて直感で撮らなきゃと思った」と笑顔で話す。江の島に転居するほど大好きという海をイメージし、青いドレスで臨んだ。プール内で姿勢を保ちながら目を開くのは大変だったが、渾身(こんしん)の一コマを眺めながら「水中の自分の姿が水面に映り込んでいる様子がとてもきれい。フェイスブックに載せて友達に見てもらいたい」と満足げだ。

 年間で30組の申し込みを見込む。一方で三瓶さんは「外国人は妊娠姿の撮影が一般的で、日本人と比べて撮られることに積極的」と考え、英文案内を作成して訪日外国人旅行者の取り込みも狙う。サービスの差別化を図るホテルやブライダル企業との連携を検討中だ。

 「水の中では(陸上での)立場や役割などの制約がなくなる。息もできず、余計なことが頭から離れて瞑想(めいそう)に似た状態になる」と三瓶さん。だからこそ「肩書がない本当の自分に向き合うお手伝いをしたい」。

 価格は9万8千円(税別)から。グループ割引があるほか、衣装や背景・演出により別途料金が必要。問い合わせは、同社ホームページ(http://vegathebeauty.com/)の問い合わせフォームから。

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