自分探しの旅へ 舞台「ペール・ギュント」

旬感

舞台「ペール・ギュント」を演出した白井晃(撮影:二石友樹)

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 演出家で俳優の白井晃(58)がアーティスティック・スーパーバイザー(芸術参与)を務めている「KAAT神奈川芸術劇場」(横浜市中区)でこのほど、舞台「ペール・ギュント」の上演が終了した。自由奔放な男、ペール・ギュントが、生まれた村を飛び出して世界をめぐる物語。ノルウェーの劇作家、ヘンリック・イプセンが100年以上前に描いた世界を現代に落とし込むため、白井が選んだのは破壊された廃虚のような病院だった。

 窓ガラスは割れ、部屋の隅には崩れた屋根からしたたる雨水がたまっている。いまにも崩れそうな病院に、ペールを思わせる胎児が運ばれてきた。急いで保育器に入れられるが、命の火はいまにも消えそうなはかなさ。その小さな手を握る病院の外では、爆撃音が響いており、どちらの命も危機状況にあることに気づかされる。

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