利用者少なく廃止か・・・ 相模原・大野北地区バス実証運行|カナロコ|神奈川新聞ニュース

利用者少なく廃止か・・・ 相模原・大野北地区バス実証運行

大野北地区コミュニティーバス=相模原市中央区のJR淵野辺駅北口(参考写真)

●継続条件満たさず
 相模原市は10日、昨年2月から大野北地区(中央区)で実証運行を開始したコミュニティーバスの運行状況が、本格運行する条件を満たしていないことを明らかにした。今後、利用者増に向けた対策を行うが、条件を満たせなかった場合は2年後に廃止となる。



 大野北地区コミュニティーバスは、JR横浜線淵野辺駅北口から矢部駅北口、町田街道の馬場十字路(町田市)を経由する循環路線で、全長9・4キロ。沿線は駅や既存のバス停から離れている公共交通不便地域のため、市民の足として市が相模神奈交バスに委託し、1時間間隔で運行している。

 公費負担による運行のため、継続条件は「1便あたりの利用者数が10人以上」かつ「運賃収入が運行経費(車両償却費を除く)の50%以上」としている。この2条件を3年間で一度も満たせなかった場合は廃止となる。

 市交通政策課によると、同バスの利用者数は、昨年2月から今年1月までで約5万4千人。1便あたりの利用者は平均6・3人、運賃収入は運行経費の33%で、ともに条件を満たしていなかった。一方、2009年に本格運行を開始した緑区大沢地区を走るコミュニティーバス「せせらぎ号」は、毎年条件を満たしている。

 大野北地区の利用者が少ないことについて、同課は「平らな土地のため自転車利用者が多く、沿線に利用者の目的となる公共施設がないため」と分析している。今後は地元住民でつくる利用促進協議会と話し合い、具体的な対策を行うとしているが、継続条件を緩和することについては「近いうちはない」と話している。

 淵野辺駅北口でコミュニティーバスを待っていた女性(59)は「お年寄りやベビーカーを引いた女性が多い」と話し、隣で待っていた女性(78)も、「毎日使っているので、なくなったら困ります」と訴えた。

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