あこがれ“聖地”再現 保土ケ谷球場フィギュアに 相模原の元球児発案

保土ケ谷球場のフィギュアをアピールする中村課長(左)と澤谷社長=相模原市中央区

 神奈川アマチュア野球の“聖地”とも呼ばれるサーティーフォー保土ケ谷球場がフィギュアになった。元球児がいる相模原の中小企業が、まったくの異分野から参入して手掛けた。他球場のシリーズ化も視野に、熱心な県内ファン層の取り込みを狙う。

 手掛けたのは、ビデオソフトの制作などに携わるアイディーマグネテック(相模原市中央区)。フィギュアは約千分の1のスケールで、木製の台座を含め直径17・5センチ。ベンチや照明・入場口の数などを細部まで再現し、ペイントは手作業で施した。素材は石こうや樹脂などを混ぜ合わせたポリストーンと、一部に金属を活用して重厚感を出した。

 発案は県立野庭(現横浜南陵)高校出身の元球児、中村隆一課長(50)。「僕らにとってはたまらない場所。中学の部活で試合をした思い出もあるし、tvkの高校野球中継にくぎ付けになった憧れもある」。横浜スタジアムなどは商品化されているが、「大手には手が出ないはず」と保土ケ谷球場の商品化に挑んだ。

 そんなとき、販促品の展示会で見掛けたのが、米メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスの本拠地、アナハイム・スタジアムの模型。これをヒントに、色合いや形と費用のバランスに腐心しながら造形会社とやりとりを重ねた。

 アマ野球ファンには、球場のペーパークラフトを自宅に飾る人たちも多いという。約1年半かかった完成品に「マニアの自分が納得する出来」と中村課長は自信を見せる。

 同社の本業は、主に音楽や教材会社などから依頼を受けてCDやDVD、カセットテープのソフトを制作すること。インターネットの普及を背景に、記録メディア業界には逆風が続く。

 新事業の狙いについて、澤谷恭司社長(56)は「本業以外の柱を作るために、受け身ではなく発信側になりたかった。従業員は現在30人ほどだが、さらなる雇用につながれば」と夢を膨らませる。当面は千個の販売を目指し、今後、茅ケ崎公園野球場やサーティーフォー相模原球場など、他施設の商品化も検討する方針だ。

 価格は1万2千円(税別)。同社ホームページで販売しているほか、11日に開幕する全国高校野球神奈川大会で、同球場で試合が開催される日に限り、保土ケ谷公園内の一部売店で展示・販売する予定。

 問い合わせは同社フリーダイヤル(0120)073070。

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