認知症不明者早期保護へ 藤沢のNPO法人が実証実験 |カナロコ|神奈川新聞ニュース

認知症不明者早期保護へ 藤沢のNPO法人が実証実験 

身元照会即座に

中央にロゴマークの入ったバッジを手にする川崎さん

 所在不明になった認知症高齢者の早期発見・保護を図ろうと、藤沢市のNPO法人「ツナガル」が、身元照会の新システムを考案した。徘徊(はいかい)を見かけた地域の人に通報者となってもらい、登録者に割り振ったID番号を通じて、法人が仲介して家族とつなげる。現在は実証実験中で、今年の秋から冬ごろのスタートを目指す。 

 ツナガルは2012年2月、理事長の川崎晃さん(61)ら4人が設立した。川崎さんは、知人の父親が徘徊の末に放置されて亡くなったことや、妻が祖母や母親の介護で苦労してきた経験から、高齢者の所在不明を防ぐ新システムの開発に乗り出した。

 利用希望者は、まず会員登録が必要。登録者には法人側からブレスレットやシール、バッジなどの専用ツールが配布され、腕や衣服・かばんなどの愛用品に取り付けてもらう。

 専用ツールには青地に白十字のロゴマークが印字され、各登録者に割り振られるID番号と、仲介役となるサポートセンターのフリーダイヤル番号を記している。ロゴマークを見た地域の人がID番号を同センターに連絡すれば、即座に該当者を突き止め、家族や施設関係者に知らせる仕組みにした。

 登録者の個人情報は、サポートセンター内にあるインターネット未接続のコンピューターで管理。電話で聞き取るのはID番号のみで、川崎さんは「個人情報が外部に漏れることはない。配布したツールを紛失した場合でも同じことが言える」と利点を強調する。

 課題は制度の周知だ。街の人たちに“見守り隊”になってもらう特性上、「ロゴマークを付けた高齢者を見たら、一声掛けてもらう意識を根付かせたい」と川崎さん。認知症に関するセミナーを定期的に開いて、PRに努めるという。

 また、認知症の高齢者は県市境を越えて移動する場合もあり、川崎さんは「全国で似たような活動をしている団体もいくつかあり、連携を深めていきたい」と話している。

 会費は月額500~800円程度で検討中。問い合わせは、サポートセンター電話0120(2754)39。

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