全国の木造校舎を写真で紹介 横須賀の角皆さん|カナロコ|神奈川新聞ニュース

全国の木造校舎を写真で紹介 横須賀の角皆さん

撮影した木造校舎について、写真と文章でまとめた作品も制作している角皆さん=ギャラリーフルート

 小学生の時から全国の木造校舎を撮影している横須賀市馬堀海岸の角皆尚宏さん(25)の写真展が6日、ギャラリーフルート(同市日の出町)で始まった。1月に65歳で急逝した父親の慶次さんと訪問した校舎、慶次さんの死後、一人で訪れた九州の小学校の校舎など、これまでに撮影した作品の中から38点を紹介している。12日まで。

 角皆さんは5歳の時、木造校舎を映像で見たのがきっかけで関心を持った。人が歩くと床がきしみ、音が響く様子に興味を覚えた。撮影を始めたのはその7年後。夏休みの自由研究の一環で家族で群馬県を訪れたのが始まりだ。

 当時、角皆さんはいじめがきっかけで不登校に悩み、中学入学後も引きこもりがちな生活が続いていたが、慶次さんの誘いもあり撮影は続けた。20歳で初めて一人旅に出て、単独撮影も増えた。

 全国各地を巡ろうと話していた慶次さんが急性大動脈解離で亡くなったのは目標まで残り5県、通算撮影千校まであと一つに迫った矢先だった。悲しみを払拭するように撮影を続けた。「今の(積極的な)自分があるのは父のおかげ」。原動力は感謝の思いだった。4月、長崎市を訪れ目標を達成。撮影校舎は1049校分に達した。

 会場には、北は北海道から南は鹿児島までで撮影した写真が並ぶ。外観や入学式に参加する児童とその祖父の姿などを捉えている。角皆さんは新たな目標を見据える。「国内の木造校舎をすべて撮影し、写真と文章で図録にまとめたい」

 午前11時~午後6時。問い合わせは同ギャラリー電話090(6935)5677。

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