コショウ高騰 世界的需要増に生産者売り急がず 

横浜港、10年で4.6倍に

輸入されたコショウを検査する横浜税関の職員(横浜税関提供)

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 コショウの輸入単価(通関単価)が上昇している。10年間で4倍になり、今年に入っても上昇傾向が続いている。その背景には、世界的な需要の増加などがあるという。

 横浜税関によると、輸入金額を輸入数量で割った1キログラム当たりの通関単価は14年で全国が1178円、横浜港が1243円。05年に比べ、全国で4倍、横浜港で4・6倍になった。今年に入ってもその傾向は変わらず、1~4月は全国が1538円、横浜港が1610円となった。

 単価上昇の原因について、税関が大手食品メーカーなどにヒアリングしたところ、(1)世界的な需要の増加(2)生産者の環境の変化(3)円安-を挙げる企業が多かったという。

 (1)は、経済的に豊かになった中国やインドなどの国々で洋食やインスタントラーメンなどが流行し、コショウの需要が世界的に増加。(2)は、以前の生産者は、国際価格が下落すると損失を最小限に食い止めるために売り急ぐ傾向が強かったが、今は収入も増え、無理に売ろうとせずにスマートフォンなどの情報端末で国際価格を確認し、有利な条件で販売しようとする人が増えたという。

 今後の見通しについて、税関は「需要状況や為替の変動など不確定な要因も多いが、単価が急激に下がる状況になるとは考えにくい」としている。

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