ナノ医療技術の最前線 殿町地区の研究拠点で内覧会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

ナノ医療技術の最前線 殿町地区の研究拠点で内覧会

施設中央部は2階から4階まで吹き抜けにし、研究者間などの交流を図るスペースを設けた。窓外の対岸は羽田空港=川崎市川崎区のナノ医療イノベーションセンター

 ライフサイエンス分野の研究開発拠点が集積する川崎市川崎区殿町3丁目地区(キングスカイフロント)で、4月に運営を始めた中核研究施設「ナノ医療イノベーションセンター」(iCONM)で19日、同地区の企業や関係者向け内覧会が開かれた。同市の福田紀彦市長は「連絡道路の整備も決まり、羽田空港とも一体化していく。世界で最もイノベーティブな場所になる」と期待感を示した。

 同センターは延べ床面積約9444平方メートルの地上4階建て。クリーンルームや合成実験室、生化学実験室、動物飼育室などに最先端の実験機器を備える。施設中央部には研究者らの交流や打ち合わせができるオープンスペース「マグネットエリア」を設け、新たなアイデア創出や入居者同士の連携促進を図る。

 同センターのメーンプロジェクトは、20を超える大学や企業、団体などが共同でナノテクノロジー(超微細技術)を活用する「COINS(コインズ)」。がんなど難治性疾患の診断や治療に向けて医薬品や治療機器などナノ医療技術を研究・開発し、「体内病院」の構築を実現させる計画で、革新的な研究開発を創出する国の「センター・オブ・イノベーション(COI)」に選ばれている。

 プロジェクトリーダーの木村廣道東大特任教授は「スマートライフケア社会を実現するため、イノベーション産業社会の新陳代謝が自立的に促されるような場所にしたい」などと意気込みを語った。開所式は7月13日に行う予定。 

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