ツバメが居間に巣 家族と同居「珍しい」 横須賀の深谷さん|カナロコ|神奈川新聞ニュース

ツバメが居間に巣 家族と同居「珍しい」 横須賀の深谷さん

室内に巣を作った親ツバメ。中からはひなの声も聞こえる

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 居候はツバメ? 横須賀市安浦町1丁目の「深谷クリーニング」の店内で、今年もツバメが巣を作り子育てに励んでいる。2013年春に初めて店内に飛来。温かく迎え入れてきたせいか、今春は店内2階の住居スペースにも巣をこしらえた。店主の深谷進さん(73)ら3人家族と一緒に暮らしている。

 2年前に初めて、営業中は自動ドアを開けっ放しにしている同店にツバメが舞い込んできた。この2年間は店内の天井隅に巣を作ってきたが、今年は加えて、2階にある居間のエアコンの上にもう一つ作った。

 深谷さんは「去年も2階の部屋を飛び回っていたが、まさか巣を作るとは思わなかった」と、「孫同然」というツバメの再来を喜ぶ。

 1階の巣には5羽のひながおり、2階の巣は姿はまだ見えないが、「ピーピー」と鳴き声が聞こえる。ツバメの巣は軒先などでよく見られるが、今回のように室内にまで入り込むのは「段階を踏んで人に慣れたのだと思うが、珍しい」と、横須賀市自然・人文博物館(深田台)の学芸員萩原清司さんも驚く。

 家族が居間で食事中も頭上を飛び回り、大きな音を立てても逃げるそぶりもなく、夜は同じ部屋で寝る。「よほど信頼してくれているのか、テレビも一緒に見ている」と笑う。

 近くで観察している深谷さんによると、1階と2階の巣のオス親は同じで、メス親は2羽の「一夫多妻」状態という。「でも、不思議とメス同士でけんかをすることはない」

 「巣立つときは毎回寂しいけれど、来年はもっと巣を作ってほしいね」。旅立ちまでもうしばらく、“大家族”の生活を楽しむつもりだ。

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