痛み感じ紡いだ言葉 横浜育ちのシンガー・ソングライター、秦基博さんが新シングル|カナロコ|神奈川新聞ニュース

痛み感じ紡いだ言葉 横浜育ちのシンガー・ソングライター、秦基博さんが新シングル

新シングル「水彩の月」を手にする秦基博さん

 横浜市青葉区育ちのシンガー・ソングライター秦基博さん(34)の新シングル「水彩の月」が3日発売される。ハンセン病患者の苦悩を描いた映画「あん」の主題歌で「伝えられなかった思い、その相手を思い浮かべながら聴いてほしい」と話している。

 映画は、差別に苦しんだハンセン病患者の老女の半生から「話せなかった言葉」を主題に浮かび上がらせる。メガホンを取った河瀬直美監督(46)が「フィルムを切ったら血が出るのではないか。フィルムの中に俳優陣が生きている」と評する作品を見て曲を書き下ろした秦さんは「生きている意味を問われているように感じた」と話す。

 〈話せなかったことがたくさんあるんだ/言葉じゃ足りなくて〉の一節に自身の思いが重なる。「歌詞だけでも、音だけでも伝えきれないと思うことがある。そこでもがいている」

 デビューは2006年。小学6年生のときに兄から譲ってもらったギターを手に曲づくりを始めた。「幸せなとき、幸せだと歌うのではなく、幸せだからこそ不安に思う気持ちを同時に歌いたい」。そうして懸命に選び、膨らませた言葉。感じた痛み、流した涙、悲しみを乗り越えて1歩を踏み出す力強さにあふれている。

 18枚目のシングルに「河瀬監督から映画の続きのような曲になったと言われ、うれしかった」と充実感をにじませている。

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