1. ベイスターズ

      転倒、ソーサが交代/広島戦から

       ソーサが九回無死一塁で中東へ初球を投じた際に転倒した。その後も投げたが、連打を浴びて1点を失ったところで交代した。左太もも裏を痛めたとみられ、ソーサは「これから(症状を)チェックしていきたい」と話した。  出場選手登録からは外さず、今後の起用は様子を見て判断する。ただ中畑監督は2敗を喫し、防御率4・91と不調のソーサについて「このまま任せるのは厳しい。新しい勝ちパターンをつくりたい」と配置転換も示唆した。

    2. 「新しい価値創造を」 湘南が7人制ラグビーチーム発足

       NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブは20日、平塚市のShonanBMWスタジアム平塚で7人制ラグビーの男女チーム「湘南ベルマーレラグビーセブンズ」の発足会見を行った。  同クラブの水谷尚人理事長は「2016年リオデジャネイロ五輪の正式種目に決まったこともあり、クラブの新しい価値を創造していきたい」と説明。チームのゼネラルマネジャーに就いた小畑江至氏は「これから育成が盛んになっていくスポーツ。子どもたちが夢を見られるような場をつくっていきたい」と抱負を語った。  男女各20人の所属選手は5月11日に湘南ベルマーレアスレティックセンター(藤沢市大庭)で行われるトライアウトを実施して決定する。

    3. bjリーグ 横浜、PO進出逃す

       バスケットボール男子のbjリーグは20日、町田市立総合体育館などで8試合を行った。昨季王者の横浜は東京を96-88で下して東地区7位に浮上したが、同6位の青森が勝ったためプレーオフ(PO)進出の可能性が消滅した。前年優勝チームがPO進出を逃すのは初めて。  POには上位6チームが出場する。横浜と青森はともに残り2試合で2ゲーム差。勝率で並ぶ可能性は残されているが、横浜はすでに直接対決で敗れているため7位以下が確定した。東地区からは富山、岩手、秋田、長野、新潟、青森がPOに出場する。

    4. イベント

      伝統武芸に喝采、鎌倉・鶴岡八幡宮で流鏑馬神事

       伝統武芸に喝采-。疾走する馬上から弓で的を射抜く流鏑馬(やぶさめ)が20日、鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)で行われ、「鎌倉まつり」のフィナーレを飾った。  舞殿などで神事を執り行い五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを祈願した後、馬上の妙技を奉納したのは武田流一門の射手ら。伝統的な装束に身を包み、境内に作られた約250メートルの馬場に設置された三つの的を狙い次々と矢を放っていった。見物客らは、見事に的を射抜く技術と砂を蹴散らして目の前を駆け抜ける馬の迫力に歓声をあげていた。

    5. ベルマーレ

      J2タイ開幕8連勝、DF遠藤が3戦連発/大分戦から

       J2第8節は20日、ShonanBMWスタジアム平塚などで11試合を行い、首位湘南は大分に4-0で快勝し、開幕からの連勝を2000年の浦和に並ぶJ2記録の8試合とした。横浜FCは磐田と引き分けた。 ◆「攻撃参加 常に意識」  一瞬のチャンスを逃さなかった。1-0の前半ロスタイム。湘南のDF遠藤がゴール前の混戦から、こぼれ球を左足ダイレクトでゴール中央にたたき込んだ。「常に攻撃参加を意識している。それがうちのスタイル」と背番号3。両手を広げ、歓喜に沸く黄緑色のスタンドに飛び込んだ。  自身初となる3戦連続ゴールでリーグタイ記録の開幕8連勝を引き寄せた。攻めては4得点、守っては無失点。チームの勢いを加速させる圧勝劇に21歳は「やるべきことをやれているのが結果につながっている」と自信を深めている。  今季は主に3バックの右を任されている。「ポジションを変えることによって新しい自分を見つけてほしい」とチョウ監督の思いからだが、「ユーティリティーさで勝負できるし、監督の選択肢も広がる」と遠藤はより攻撃に絡めるコンバートを前向きに捉え、結果に結びつけている。  次戦はリーグ新記録となる開幕9連勝がかかる横浜FCとの神奈川ダービー。「浮かれることなく足元を見つめながらやっていく」と指揮官が話せば、「意識せずに目の前の一戦をしっかり戦っていく」と遠藤も勝ってかぶとの緒を締める。首位を突っ走る湘南に緩みは見られない。

    6. 大学スポーツ

      神奈川大学野球春季リーグ 桐蔭大・高橋拓が好投

       神奈川大学野球春季リーグ第3週第2日は20日、関東学院大釜利谷球場で関東学院大-横浜商大、松蔭大-神奈川大、神奈川工大-桐蔭横浜大の各2回戦を行った。関東大が5-3、神大が4-1、桐蔭大が6-0で勝ち、いずれも連勝で勝ち点を挙げた。  関東大は二回に大石悠介(2年)の適時打などで2点先制し、四回にも大石の適時打で1点を追加。4人の継投で商大の反撃を3点に抑えた。  神大は1点を追う六回に胡麻裕宜(3年)の適時打で同点とすると、七回に濱元航輝(2年)の犠飛で勝ち越し。児玉龍也(3年)と兒玉亮太(2年)のリレーで逃げ切った。  桐蔭大は先発の左腕高橋拓巳(2年)が7回無失点と好投。打線は五回に水野隼翔(3年)が先制の2点適時打を放つなど先発全員安打で6点を奪って快勝した。  第4週第1日は26日、俣野公園・横浜薬大スタジアムで桐蔭大-関東大、商大-工大の各1回戦を行う。 ◆桐蔭大・高橋拓が7回無失点 制球力磨き自信  桐蔭横浜大の先発高橋拓が、7回4安打無失点と好投。スピンの効いた直球に多彩な変化球を制球良く織り交ぜてリーグ戦初白星を挙げ、チームに今季2カード目で初の勝ち点をもたらした。  ハイライトは二回だった。先頭に三塁打、さらに次打者への四球で無死一、三塁。ここから左打者を外角へのスライダーで、続く右打者を伸びのある直球で連続三振に仕留めた。盗塁死にも助けられ、最大の窮地を無失点で切り抜けた。  昨秋は公式戦登板はわずか1試合。オフに制球力を磨いて先発をつかんだ。2年生左腕は「成長して直球でも変化球でもストライクを取れるようになった。きょうはいつも通り投げられた」と自信を深めた様子だ。  新戦力の台頭で勝ち点を得た齊藤監督は「2週間空き、戦術や連係の確認をできたことが大きい」と巻き返しへ手応えを口にした。

    7. 県高校軟式野球春季大会 修悠館がベスト8

       県高校軟式野球春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第2日は20日、武相高など2会場で1、2回戦5試合を行い、昨秋の関東大会を制した慶応などが準々決勝に進んだ。  慶応は二回に先制すると、四回にも適時打と犠飛で3点を挙げるなど効果的に加点し、6-2で横浜隼人を退けた。昨夏全国優勝した横浜修悠館は向上を11-0の七回コールドで下した。  1回戦では日大藤沢が横浜に7-0の七回コールド勝ち。右腕小笠原諒(3年)が参考記録ながら無安打無得点試合を達成した。  第3日は27日、栄光学園高で2回戦2試合を行う。

    8. 高校野球

      高校野球春季県大会 慶応・原田、投手戦一歩も譲らず

       一歩も譲らなかった。慶応のエース原田が2安打完封。チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。  ヤマ場は八回。2死一、二塁の窮地で法政二の1番内藤を迎え、ギアを上げた。「外へは全部ボールでもいいと思って広く使って投げた」。内角を攻めてファールを打たせた後の6球目。生命線である外のスライダーで空を切らせた。  味方打線は、相手の好右腕河野の前に12三振を喫し、八回まで無得点。それでも「横浜戦の悔しさがあったので、まだまだ投げるぞという気持ちだった」という。  腕を振らせたのは昨秋の県大会準々決勝で横浜に敗れた悔しさ。九回2死から2点差を追い付かれると、延長十回にスクイズで決勝点を許し、右腕はベンチ裏で誰より大きな嗚(お)咽(えつ)を上げていた。  気持ちが入っていただけでなく、投球も進化していた。五回1死三塁からスクイズを外し、「サインはスライダーだったけど、ランナーの動きを見て外した。横浜戦からずっと練習してきたものが出せた」と背番号1。上田誠監督(56)も「原田は自信を持っているね」と大きな信頼を寄せている。  最後は、この日が17歳の誕生日という柳町の一打で、優勝した2011年以来のベスト8入りを決めた。春の頂点、そして本番の夏へ。打倒横浜に慶応の好右腕が名乗りを上げた。

    9. 高校野球

      高校野球春季県大会 南が公立唯一の8強、慶応はサヨナラ勝ち

       県高校野球春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第4日は20日、保土ケ谷・神奈川新聞スタジアムなどで4回戦8試合を行い、南が桐光学園に4-3で逆転勝ちし、公立勢で唯一の準々決勝進出を決めるなどベスト8が出そろった。  南は0-3の八回1死一、二塁から日小田優太(3年)の適時二塁打や相手守備の乱れを突いて一挙4得点。先発の2年生右腕神谷翼が7安打3失点で完投した。  慶応は九回1死満塁から柳町達(2年)が適時打を放ち、1-0でサヨナラ勝ち。エースの原田匠(3年)が9回2安打無失点で法政二の河野太一朗(同)との投げ合いを制した。  横浜は序盤のリードを守り、5-1で県相模原に快勝。東海大相模は立花学園を、横浜創学館は山手学院をいずれも4-2でかわし、桐蔭学園は12-0で桜丘に七回コールド勝ち。日大、向上も勝ち上がった。  準々決勝は26、27日に保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム(第1試合は10時、第2試合は12時30分)で行われる。26日の組み合わせは横浜-桐蔭学園、南-慶応。27日は日大-向上、東海大相模-横浜創学館。勝てば春季関東大会への出場が決まる。

    10. 社会

      二宮町で救急車接触、男児にけが

       二宮町は20日、走行中の救急車が同町立小学校2年の男子児童(7)と接触する人身事故が発生したと発表した。男児は額にけがを負い、入院した。救急車は救急搬送後、別の場所へ向かう途中だった。  同町消防署によると、事故は同日午前11時35分ごろ、二宮町二宮の町道で発生。男性消防司令補(39)が運転する救急車が、信号機のない交差点に時速約30キロで進入したところ、左側から男児2人が出てきたという。司令補はブレーキを踏んだが間に合わず、1人と接触。男児ははずみで転倒したという。  同署は「再発防止へ、全署員に緊急車両運転時の徹底した安全確認をあらためて指導した」としている。

    1. 社会

      横浜・女児虐待死1年(中)感度 見落とし防ぐすべは

       この春、秦野市立小学校に入学予定だった児童のうち、所在が確認できなかった児童はゼロだった。昨年10月に行われた入学予定者対象の健康診断では、1391人中14人が未受診だったが、市教育委員会は学校と連携しながら徹底して調査。入学式までに全員の受診を確認した。  昨年5月からは、住民票と学齢簿を突き合わせる在学確認調査を、それまでの年3回から毎月実施するように変更した。秦野市への転入時に、子どもの転校手続きに必要な在学証明書を持っていない場合、戸籍担当と市教育委員会が同席して対応するよう、運用を改めた。「学校管理」の観点にとどまらず、「要保護児童の発見と早期支援」を念頭に置いた対応だ。その後、不就学や未就学の児童生徒は一人もいないという。  いずれも、昨年4月に山口あいりちゃん=当時(6)=が遺体で発見された事件後に見直した。「危険信号」が見落とされ、事件を防げなかった反省からだ。  事件で浮き彫りになったのは、「不就学」というネグレクト(育児放棄)に対する感度の低さだった。  あいりちゃんは当時居住していた千葉県松戸市で入学前健診を受けておらず、2012年4月の入学式も欠席。直後に秦野市へ転入したが、母親の行恵被告(31)=暴行と死体遺棄罪で起訴=は在学証明書を持っていなかった。だがあいりちゃんの不就学が分かったのは、市が在学確認調査を実施した3カ月後の7月13日。その9日後、あいりちゃんは山口被告の当時の交際相手だった八井隆一被告(29)=傷害致死と死体遺棄罪で起訴=に暴行を受け、死亡した。情報が共有され「問題のある家庭」との認識を持ったのは12月になってからだった。  複数あったはずの虐待の「危険信号」。だが、気付くことはできなかった。「危機意識が足りなかったと言われれば、その通り」。市教委学校教育課は、そう認める。  行恵被告らが12年4月まで居住していた松戸市も、危機意識の不足を反省する。同市で行恵被告は、あいりちゃんの就学前健診だけでなく、3歳下の妹の3歳児健診も受けさせていなかった。だが担当部局は実態把握ができぬまま、一家の秦野市への転出で調査を打ち切った。その際、秦野市への情報提供はなかった。  秦野市の検証会が昨年8月にまとめた報告書では、対応策として「連携体制の整備」を柱に掲げる。虐待のリスクが高い家庭を把握すれば、関係機関でつくる要保護児童対策地域協議会で素早く情報を集約するよう運用を徹底した。  だが、一筋縄ではいかない難しさもある。転居を繰り返す家庭は、行政との接点が少ないため情報が乏しく、居住実態や子どもの養育状況などの把握が困難なケースが多いのが実態だ。  「行政サービスを拒む家庭が増えているとの実感が、現場にはある」と、児童虐待を担当する松戸市子ども家庭相談課。秦野市健康子育て課は「そうした家庭こそが危険だと、今回の事件で再認識させられた」と話す。「状況の把握が難しいことを言い訳にせず、連携と情報共有を強めなければならない」  乏しい情報を前に、どこまで感度を高めれば見落としを防げるのか。現場の模索は続いている。

    2. マリノス

      引き出し不足で5戦未勝利/横浜M0-0柏

       リーグ屈指の点取り屋が最前線に君臨した昨季が懐かしい。横浜Mは3試合連続無得点に終わり、2009年以来白星のない柏から勝ち点1を奪うのが精いっぱい。主将のMF中村は「日本人の決定力のなさが出た試合」とズバリ指摘した。  堅守から攻撃の流れをつかむスタイルで、何度も敵陣深くに進入した。だがゴールが遠く、後半のシュートはわずか4本。同30分には「疲れが見えていた」(樋口監督)とMF斎藤に代えてMF藤本を投入したが、最後までゴールネットを揺らせなかった。  決定力不足を嘆くのはDF中沢も同じだ。「得点を取る引き出しがない。(斎藤)学の個人技か、(中村)俊が2人かわすか。レパートリーがない」。欲しいのは、攻撃の起点となり、少ないチャンスを仕留められるストライカー。昨季横浜Mで16点を挙げたFWマルキーニョス(神戸)のような男だ。  過密日程の影響も否めない。運動量が落ちて高い位置でボールを奪えず、素早く攻撃に転じられない。かといって「後ろでゆっくり回し、(時間をかけて)得点を取る力もない」とDF栗原は認める。  これで5試合未勝利。開幕から7戦勝ちなしだった12年以来、勝ち星から見放されている。指揮官は「攻撃の改善は進んでいる」と言ったが、その兆しはほとんど感じられなかった。

    3. 高校野球

      県高校野球春季大会 夏のシード16校決まる

       県高校野球春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第3日は19日、保土ケ谷・神奈川新聞スタジアムなど8会場で3回戦16試合を行い、公立4校を含む夏のシード16校が出そろった。山手学院が春夏を通じて初めてシード権を獲得した。  選抜大会に出場した横浜が登場。川口凌(3年)、浅間大基(同)のソロ本塁打などで5-2で川和を下した。  桐光学園は右腕山田将士(同)の好投で横浜隼人との接戦をものにし、相洋は延長十四回1死満塁から久保一樹(同)の右前打で横浜商大に3-2でサヨナラ勝ちを収めた。  法政二の右腕仲島大雅(2年)が六回参考ながら無安打無得点試合を達成。桐蔭学園は左腕菅康煕(同)が八回2死まで無安打に封じ、4-0で川崎北を完封した。日大、東海大相模、慶応、向上はいずれもコールド勝ちで、横浜創学館と立花学園は大勝で4回戦進出を決めた。  公立勢は桜丘が九回に谷口淑生(同)の満塁本塁打で逆転。8-7で湘南に競り勝ったほか、県相模原、南、鶴嶺が勝ち上がった。  第4日は20日、4会場で4回戦8試合を行う。 ◇苦い記憶糧に成長山田好投  崩れそうで崩れない。桐光学園は頼もしさを増した右腕山田の好投で横浜隼人との接戦を制し、16年連続で夏のシード権を手に入れた。  3-2で迎えた七回2死満塁。打席にプロ注目の好打者宗を迎え、3ボールとしたがエースの真骨頂はここからだった。内角へ直球を2球続けて追い込み、最後は高めの直球で力ない左飛に。窮地にひるまず、球威十分の直球で押して切り抜けた。  苦い記憶を胸に、己の弱さと向き合ってきた。「あれがあったから変わろうと思った」。三回途中4失点でKOされた日大との秋季県大会準決勝。右腕は自らの乱調を悔い、この冬1日5キロの走り込みを続け、1週間で千球に迫る投げ込みを2度自らに課した。  「内角に投げきれるようになったし、変化球でカウントを取れるようになったので投球の幅も広がった」。七回の満塁のピンチで雄たけびを上げたエース。自らの成長を確信した瞬間だった。  そんなエースに野呂雅之監督(52)は終始上機嫌。「崩れそうなところを踏ん張ったし、九回は(三者凡退で)いい投球だった。これで変わったとは言い切れないけど、少し変わった気がするね」。そう言って笑った。

    4. ベイスターズ

      4/20の試合 横浜DeNA12-2広島

      【評】横浜DeNAが今季チーム最多の16安打12得点で連敗を6で止めた。二回に筒香のソロなどで2点を先制し、五回は中村の2点二塁打で加点。筒香は八回にも3ラン。モスコーソは来日初勝利。広島は前田が振るわず、連勝が4で止まった。

    1. 社会

      横浜・女児虐待死1年 (上)悔恨  答え出ぬ祖父の自問

       横浜市磯子区の雑木林で山口あいりちゃん=当時(6)=の遺体が見つかってから、21日で1年がたつ。同じ日、暴行と死体遺棄罪で起訴された母親の行恵被告(31)の初公判が開かれる。被告の父親であり、あいりちゃんの祖父(59)はこの1年、何を思ってきたのか。虐待から幼い命を救うため、関係機関は何を学んだのか。「その後」を追った。  一片の紙切れに、ボールペン書きの字が並ぶ。拙く、たどたどしく、縦書きだったり、横書きだったり。 〈おさない/かけらない/しずかにする/あいり〉  「あーこ(あいりちゃん)が初めて書いた字。何とはなしに取っておいたんだけど、今じゃ宝物になっちゃった」。祖父は遺影の裏にしまい、今も大切に保管する。毎朝、手を合わせる仏壇で得意のピースサインであいりちゃんがほほ笑む。  生後10カ月から5歳まで、茨城県内の実家で育てた。  母親と離れて暮らすあいりちゃんのために、行政に何度も掛け合って4歳から保育園に入れてもらった。すでに通っていた周りの園児たちは自分の名前くらい書けて当たり前。「早く追いつきたかったんだろう」。保育園から戻り、居間で一人、手本を眺めながらボールペンを握る小さな背中を想像すると、胸が詰まる。    仏壇には近所の人たちが供えてくれる花束が絶えない。保育園の先生も足を運んでくれた。わざわざ思い出話を聞かせに訪ねてくるお年寄りもいる。「愛されていたんだなあって。亡くなってあらためて、あーこのことが分かったような気がする」  6年という短い生涯だった。だからこそ共に過ごした時間は濃密さを増し、記憶は鮮やかになる。  携帯電話の待ち受け画面で、あいりちゃんが恥ずかしそうにはにかむ。真っすぐ見ることができない。いつも一緒に散歩した田んぼのあぜ道をできるだけ避け、遺品のほとんどを処分した。家族で食卓を囲んでも話題にすることはない。  「目に映るもの全てに、あーこの姿が重なる。こんな感じで歩いていたなとか、ここで足がはまっちゃったっけとか。次から次へとあふれてきて、自分がどうにかなってしまいそうで怖い」    今も答えの出ない自問を繰り返す。あいりちゃんを「大好きなママ」から引き離せばよかったのか。定年を目前にし、体力的にも経済的にも自分に育てられたのか。でも、娘に渡さず無理やりでも自分が引き取っていれば救えたんじゃないか-。「ただ、あーこの幸せを祈っていたら、こうなってしまった。要は、自分にはどうにもできなかった」  初公判が間近に迫る。でも、足を運ぶつもりはない。「今更何をしても、あーこは帰ってこない。何を聞いてもむなしくなるだけ」。検察からの証人としての出廷依頼も断った。  事件をきっかけに、各自治体に不就学の把握や、情報共有のあり方を見直す動きも出てきた。立ち入りなどの権限を持つ児童相談所や警察に、もっと踏み込んだ対応をしてほしい、と願う。「幼い子どもは自分でSOSのサインを出せない。1人、2人でも助けてあげたい。それが、あーこが命をかけて伝えたかったことだと思うから」  長い沈黙の後、紫煙を大きく吐き出し、前触れなくぽつりと漏らした。「どうして、平凡な暮らしさえ送れないんだろう」   ◆横浜・女児虐待死事件 昨年4月21日、横浜市磯子区の雑木林で山口あいりちゃん=当時(6)=の遺体が見つかった。母親の山口行恵被告(31)は暴行と死体遺棄の罪で、元交際相手で建設作業員八井隆一被告(29)は傷害致死と死体遺棄の罪で起訴された。県警などによると、あいりちゃんは2012年7月22日ごろ、当時住んでいた横浜市南区のアパートの浴室で水を掛けられたり、頭などに殴る蹴るの暴行を受けたりして死亡、その後雑木林に遺棄された。山口被告に引き取られた11年6月以降、千葉県松戸市や秦野市、横浜市などを転々とし、学齢期に達した後も不就学だった。

    2. カルチャー

      三浦半島の三十三観音が12年ぶり本開帳

       日ごろは参拝できない三浦半島3市1町の33体の仏像が一般公開される「三浦三十三観音本開帳」が18日、始まった。うま年の催しで12年ぶり。三浦三十三観音札所会の主催で、5月18日まで。  三浦三十三観音は、鎌倉時代初期、源義経の家臣・鈴木三郎重家が大飢饉に苦しむ人々を救おうと、三浦半島の33カ所の霊場を参拝、その後人々が飢饉から救われたことに始まる。  重家が巡った霊場は三浦札所と定められ、うし年に中開帳、うま年に本開帳と称して、普段は厨子(ずし)と呼ばれる仏具などに納められている仏像が一般公開される。09年の中開帳では約1500人が札所を巡った。  慈眼院(横須賀市佐原)の椎名智尚副住職によると、札所にはあらかじめ番号が付けられているが、札所巡りは番号順でなくても構わないという。車や電車・バスなどを使ってもよく、全行程を回るのに、車の場合は3日、電車・バスでは4~5日かかるという。椎名副住職は「お参りと合わせて住職らとの交流や、三浦半島の自然との触れ合いを楽しんで」と呼び掛ける。  参拝は午前8時半から午後5時まで。御朱印帳は千円、各札所の御朱印代は300円。問い合わせは同会事務局(慈眼院)電話046(835)8938。

    3. 経済

      「平塚漁港の食堂」、30日オープン

       平塚漁港(平塚市千石河岸)に水揚げされる新鮮な魚を仕入れ、ランチなどで提供する店が30日、漁港内にオープンする。事業主体の平塚市漁協(後藤勇組合長)は、漁から加工、販売までを手掛ける「6次産業化」の拠点として、魚の販路拡大や地産地消の推進に大きな期待を寄せている。  運営を担うのは飲食業「ロコロジ」(藤沢市西富)で、常盤嘉三郎社長は「定食はもちろん、お年寄りや女性が楽しめるコース仕立てのメニューも用意する。地元の人たちに地魚を気軽に楽しんでもらいたい」と意気込む。  店の名前は、ずばり「平塚漁港の食堂」。“売り”は当然、同漁協に所属する漁師たちから直接仕入れる鮮魚だ。同漁港は定置網漁がメーンで、いまの時期はアジやサバ、ヒラメ、カマスなどが捕れる。シラスも旬を迎えている。干物は、店の近くにある漁港内の干物店から買い付ける。  同漁港のある地域の呼び名「須賀(すか)」を冠した地魚料理をはじめ、その日の漁で捕れた魚に応じて内容が変わるような日替わり定食、煮物やフライといった一品料理も提供していく。また、昼の食事を楽しんでもらった後「お土産に買って帰れるように」と、総菜も用意する。価格帯は、ランチで千円前後を想定している。  同漁協は「地元でこんな魚が水揚げされているんだと市民の目に見える形で知ってもらい、消費が増えてほしい。さらに漁港がにぎわい、盛り上がってくれれば」と期待している。  この事業は2013年6月、6次産業化・地産地消法に基づく農林水産省の「総合化事業計画」に市内で初めて認定された。  営業時間は当面、午前11時~午後5時。月曜定休。場所は国道134号高浜台交差点そばで、約20台止められる駐車場も整備する。バスでは、JR平塚駅南口から「高浜台」下車、約3分。  問い合わせは同漁協電話0463(21)0146。

    4. ベイスターズ

      4/19の試合 横浜DeNA1-7広島

       【評】広島が今季初の4連勝で16年ぶりに貯金を8とした。1-1の四回にキラの適時打で勝ち越し、七回には堂林の満塁本塁打などで突き放した。九里は6回1失点の好投で2勝目。横浜DeNAは6連敗で6カード連続の負け越しとなった。

    1. 自然・レジャー

      水ある?地球に似た惑星 太陽系から500光年

       水が液体の状態で存在している可能性がある地球とよく似た惑星を、太陽系から500光年離れたところで見つけたと、米航空宇宙局(NASA)が18日付の米科学誌サイエンスに発表した。水は生命の存在に欠かせないと考えられている。  NASAのケプラー宇宙望遠鏡で観測した。研究チームは「地球と双子と言えるほどそっくりではないが、いとこぐらい似ている」と例えた。  この惑星は、はくちょう座の方向にあり、地球の1・1倍の大きさで、岩石でできているとみられる。太陽の半分程度の大きさの恒星の周囲を130日周期で回り、この恒星の温度と恒星からの距離を考えると、惑星の表面を水が覆っていてもおかしくないという。  この恒星には5個の惑星が見つかっており、今回の惑星は、そのうち最も外側の軌道。「ケプラー186f」と名付けた。  これまで地球と最も似た惑星と言われていたのは、地球の1・4倍の大きさだった。

    2. 子育て・教育

      「海のエコラベル」知って、日大学生サークルが学食で特別メニュー

       水産資源を守ることを目的とした国際NPO「海洋管理協議会」(MSC)の「海のエコラベル」を広めようと、日本大学生物資源科学部(藤沢市亀井野)の学生たちが、エコラベルを受けたカレイを食材に特別メニューを考案した。17日にはキャンパス内の学食で、60食限定で訪れた学生に提供した。  企画したのは、料理による商品開発を研究している学生サークル「Highers☆」。海のエコラベルとその認証制度が国内で認知度が低い状況を改善するため、MSC日本事務所にイベントを持ち掛けた。  認証制度は、将来にわたって持続可能な漁業かどうかを問うもの。生態系の破壊の有無や国際ルールの順守などを基準に審査し、適合する漁業と認証されれば、捕獲された水産物にエコラベルを貼付することができる。  この日は、認証されたカナダ産カレイを学生らが調理。揚げたカレイとピリ辛味に仕立てた野菜をご飯に載せた「ピリ辛丼」として販売した。同サークル代表で食品ビジネス学科3年の関口はるなさん(20)は「多くの学生にエコラベルを知ってほしい。認知されるほど、環境に配慮した漁業を推奨することにもなる」と強調していた。  MSCは1997年にロンドンで発足。現在では世界19カ国に事務所を設け、欧州では認証された水産物が消費者に支持され漁業者のメリットにもなっている。日本では京都府の日本海で水揚げされるズワイガニとアカガレイ、北海道のホタテ貝が認証を受けている。

    3. イベント

      漫画で地域元気に、南足柄で5月サイン会や講演会

       南足柄市や市商工会と漫画による町おこしに取り組んでいる同市のNPO法人「未来へつなぐまちづくりの会」が、5月25日に同市関本の市文化会館をメーン会場としてイベントを開催する。不動産会社社長で同会理事長の笠井進さん(49)は「地域の未来を切り開いていけるような、交流を深める場にしてほしい」と、来場を呼び掛けている。  「ウルトラ元気なまちづくり」と題し、漫画「スーパードクターK」などを手掛けた同市出身の漫画家・真船一雄さんを招き、サイン会を開く。真船さんの作品の下書き、原画のコピーなども展示する。また、東京工芸大学マンガ学科の学生が講師を務める漫画教室や、相模女子大学の松下啓一教授による「協働のまちづくり」をテーマにした講演も行う。  笠井さんは「漫画には人を集める力がある。行政や市民団体、企業など、多くの人の力を借りて地域を元気にしたい」と話していた。  同会では、漫画教室の参加者を募集している。小学1年生以上が対象で先着30人。参加無料。問い合わせは、同会(不動産会社内)電話0465(73)5981。

    4. 経済

      宅配レンタカー快走、マンションロッカー活用し普及

       「日産レンタカー」を運営する日産カーレンタルソリューション(横浜市西区)が業界初の取り組みとして2年半前から展開する、マンションの宅配ロッカーを使った「宅配レンタカー」が軌道に乗ってきた。マンション居住者はスマートフォンなどから予約し、マンションの宅配ロッカーを通じて非対面で車を借りられ、マイカー感覚で利用できる。今年3月に特許も取得し、都市部の大型物件を中心に導入が進んでいる。  宅配レンタカーは、マンション宅配ロッカー最大手のフルタイムシステム(東京都千代田区)と共同で2011年11月にスタート。横浜市内をはじめ、首都圏など都市部を中心に25棟のマンションに導入され、会員は約900人まで増えた。車を持たない世帯が多い都心部のタワーマンションでは、入居者の約5割が会員になった物件も出たという。  さらに60棟近くのマンションで計画が進んでおり、日産カーレンタルソリューションは「都市部では、『所有から使用へ』の流れで車を手放す人が多く、さらにニーズが高まってくる」とみており、大手デベロッパーなどへの売り込みを続けている。  同社は「非対面なので、配車や返却時に自宅で待機する必要もなく、マイカーのようにドア・ツー・ドアでの利用が可能」とアピール。利用者がインターネットや携帯サイト、電話で予約すると、最寄りの店舗から、指定された時間にマンションの専用駐車場に配車し、宅配ロッカーにキーを届け、利用者には到着メールが届く。車を使用後、ロッカーにキーを返却すると、日産レンタカーにメールが届き、車を引き取る-仕組みだ。料金はクレジットカードで支払う。  マンションでのカーシェアリングも人気だが、車の導入で初期投資が必要になる。宅配レンタカーの場合、新築時に導入すれば、宅配ロッカーにシステムが装備され、大きな費用はかからないという。カーシェアと違い、用途に応じて車種を選べるのも特徴だ。  基本料金は店舗でレンタルした場合と同じ。同社は配車や引き取りの手数料廃止も検討しており、さらなる普及につなげたい考えだ。